×

松本J1ホーム1勝!「反町秘蔵っ子」岩上が決めた!

[ 2015年4月26日 05:30 ]

<松本・仙台>本拠で勝利し、ラインダンスを踊る松本イレブン

J1第1S第7節 松本1―0仙台

(4月25日 松本)
 指揮官の湘南時代からの秘蔵っ子が、J1でのホーム初白星に導いた。15位の松本は同7位の仙台と対戦。MF岩上祐三(25)の今季初得点を守り切り、1―0で勝利した。本拠アルウィンで公式戦5試合目にして初のホーム白星。勝ち点を8に積み上げ、順位を13位に上げた。

 ヒーローは導かれるように、山雅サポーターの待つスタンドの方へと向かった。後半15分、MF岩沼のパスをペナルティーエリア内で相手DFを背負う形で受けた岩上。正面にいたFWオビナにパスを出そうとしたが、相手DFのマークがオビナに集中していると察知すると方針転換。自ら持ち出し「反転したら(ゴールが)見えた」と、右足を一閃(いっせん)。湘南に在籍した13年以来となるJ1通算2ゴール目に、「自然と走っていた」とド派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。

 この1点を死守し、リーグ戦では3月22日の清水戦以来となる今季2勝目。背番号8は「(ホーム初勝利が)ちょっと遅かった。プレッシャーがあった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 この日に懸ける思いがあった。スコアレスドローに終わった18日の山形戦では、決定機をことごとく外し、「僕の責任で引き分けた」と悔しさをかみしめていた。その分、「やらなきゃいけないって決めてました。0―0で折り返した後半(のいい時間)に点を決めることができて良かった」。そう語る横顔は晴れやかだった。

 チームとしても、反省点を生かし切っていた。今季最多4失点を喫した22日のナビスコ杯広島戦。マークの意識付けがしっかりできていない展開を「横着」と評していた反町康治監督(51)は、この2日間のミーティングで選手に映像を見せ具体的に指摘しながら修正。それが奏功し、「無骨な勝ち方で我々らしかった。粘り強く最後のところで力を発揮できた」と振り返った。

 次節は中3日のアウェーG大阪戦。この日、累積警告が3に達したMF喜山を欠いて臨む。岩上は「次の試合で勝たないと意味がない。ゴールデンウイークの連戦後の順位が大事。(この期間に)少しでも勝っていい位置にいきたい」。FW宇佐見を擁する昨年の覇者が相手でも、臆することなく立ち向かう。

 ▼反町監督 ホームで勝ち点すら取れないリーグ戦が続いていたので、この勝ち点3をうれしく思う。(昨年山雅でプレーした)多々良と山本も活躍しなかったので感謝してます。両サイドの戻りを早くしたことで、リズムが良くなった。(試合前から強い)風が非常に気になっていて、(逆風となる)前半を0で折り返せて良かった。ガンバさんはあした試合。我々の方が1日いい回復ができる。エネルギーをしっかりとためて、勝ち点を取りたい。

続きを表示

この記事のフォト

2015年4月26日のニュース