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神戸の小川が先制弾!「走れるFW」が日本代表へ名乗り

[ 2015年4月26日 05:30 ]

<鹿島・神戸>後半4分、先制ゴールを決めた小川(右)

J1第1S第7節 神戸2―1鹿島

(4月25日 カシマ)
 目覚め前の一撃だ。神戸がアウェーで鹿島を2―1と撃破。FW小川慶治朗(22)が後半4分に先制弾を挙げた。1トップに定着した今季、結果を残す若武者は「走れるFW」としてハリルジャパン入りを目指す。

 クラブ期待の生え抜きFWに覚醒の予感が漂ってきた。後半4分、左サイドから上がったクロスをマルキーニョスが頭で合わせGKの前へラストパスを送ると、飛び込んだ小川が左足ダイレクトでネットに流し込んだ。

 一見、イージーに見えるシュートでも、成長の跡が見て取れた。昨年までは決定機で焦り、フリーのシュートを外すこともしばしば。しかし今季は、フィニッシュの瞬間で落ち着いている自分を自覚できるようになった。「フリーで外すことも多かったけど、きょうは丁寧にいけたし、その判断は冷静にできるようになりました」と笑みを浮かべる。

 デビューして6年目となる今季、ネルシーニョ監督のもとでプレーの幅が広がりつつある。2月キャンプではボランチを経験。18日の新潟戦からは1トップに入ってボールを引き出す動きを意識するようになり、味方からの信頼を感じ始めた。

 もちろん自慢の走力も健在だ。22日のナビスコ杯・川崎F戦後に疲労度の蓄積を示す数値が高く、「フワフワしながら走ってました」と言いながらフル出場。疲れた体でスプリントを41回も記録し、またもJ1ランキングでトップ5に入った。

 視線の先には初の日本代表入りをにらむ。走力を重視するハリルホジッチ監督のスタイルと自らの特徴が合致することで、日の丸へのモチベーションは急上昇中。「結果を出せばついてくる」とゴールに対する姿勢もどん欲になった。

 チームはその後に同点に追いつかれながら再び盛り返すたくましさを見せ、後半32分に田中がラッキーな決勝点も決めた。4月はいまだ負けなし。自信を深めつつある神戸が上位進出をうかがう。

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2015年4月26日のニュース