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大久保「うれしい」カズの域弾!ついに並んだJ1通算4位139点

[ 2015年4月26日 05:30 ]

<川崎F・甲府>大久保は川崎F本拠J1通算100勝の記念Tシャツを着てヨシメーターの前でポーズ

J1第1S第7節 川崎F3―0甲府

(4月25日 等々力)
 大久保がついにカズに並んだ。各地で8試合が行われ、J1通算得点で横浜FCのFW三浦知良(48)にあと1と迫っていた川崎FのFW大久保嘉人(32)が、甲府戦の前半38分、右足でゴールを決め、J1通算得点をJ1歴代4位の139点としてカズに肩を並べた。チームも3―0でJ1でのホーム100勝目。29日の柏戦(等々力)でゴールを決め、カズ超えとカズダンスを披露する。

 中村と目が合った瞬間に、大久保の体が反応していた。前半38分、小林が倒れながら中村へつなぐ。そして、中村から絶妙のパスが出た。甲府の選手の動きが止まっていたのを大久保は見逃さなかった。ゴール正面でワントラップし、右足で狙い澄ましてシュート。ボールは左ゴールポストの内側を叩いて、ゴールに収まった。今季6点目はJ1通算139点目。ついに尊敬するカズに並んだ。

 「(小林が倒されて)PKかと思ってみんな止まった。(カズの記録は)目標にしていたのでうれしい。サッカーを始めた時から憧れでしたから」

 後半33分にもGKと1対1になる惜しい場面があったが、カズの記録を抜くことはできず、公約していたカズダンスも持ち越しとなった。

 大久保にとって、カズは憧れであり、目標だった。小学3年でサッカーを始めた頃、カズはJリーグ、日本代表の大スター。「肩を並べられたのはうれしい」と、素直に喜ぶ。そして、「早かったというか、ここまで来るとは思っていなかった」と、積み重ねた得点を感慨深げに振り返った。小学生の時から天才ストライカーと評価されたが、09~12年の神戸時代は年間で1桁得点にとどまるなど低迷した時期もあった。それでも一昨年、川崎Fに移籍して開眼。Jリーグでは初の2年連続単独での得点王に輝いた。川崎Fの2年2カ月だけで72試合50点。「みんなサッカーを知っている」と、大久保は中村や大島らチームメートに感謝する。

 次のゴールでいよいよカズを超える。そしてカズから踊ることを許されたカズダンスを披露する。「恥ずかしい」と言いながらも自宅で、鏡を前にひそかに練習を続けている。次戦29日の柏戦もホーム。「やはり、ホームでやりたいね」と言い続けてきたように、大勢のサポーターの前でゴールを決め、華麗なステップを披露する。 

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