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手の内隠さん!アギーレ監督、若手起用検討も豪州戦はガチ先発

[ 2014年11月18日 05:55 ]

手を叩いてイレブンを鼓舞するアギーレ監督(左端)

キリンチャレンジ杯 日本―オーストラリア

(11月18日 ヤンマー)
 小雨の降るピッチにアギーレ監督の声が響いた。オーストラリア戦に向けた公式練習。最初に円陣を組むと、手を叩いてチームを鼓舞した。11年アジア杯決勝の再現となる一戦へ「目標は勝つこと。テストではない。全員、高いレベルだが、その中でベストの11人を使う」と宣言。一時は若手の積極起用も検討したが最終的に最強布陣で戦うことを決めた。

 冒頭15分を除いて非公開だった練習はゲーム形式、セットプレーの確認などを行った。主力組は6―0で大勝した14日のホンジュラス戦から1人の変更だけ。負傷欠場する内田に代わって太田を左サイドバックに入れ、酒井高を左から右サイドバックへ。練習前ミーティングではホンジュラス戦の好プレー集の映像をチェック。指揮官は選手に良いイメージを植えつけた上で球際の激しさを求めた。長谷部は「ファウルで止めるじゃないけど、勝負にこだわるように言われた」と明かした。

 就任6戦目で初めてアジア勢と戦う。93年のJリーグ発足以降、日本を指揮したのはアギーレ監督で延べ10人目だが、過去9人はアジア勢との初戦で3勝6分けと不敗。5大会連続W杯出場中の日本にとって、アジア勢にホームでの黒星は許されない。就任から低調な試合が続き、日本協会の技術委員会からは采配に対する説明を求める声も上がる。オーストラリア戦の結果次第では再び尻に火が付きかねない。

 チームの底上げよりも目先の結果を重視する形だが、ポジションは与えられるものではない。常に勝利を求められるA代表の指揮官として当然の判断といえる。「手の内を隠すことはない。隠すよりも日本の進化を見せたい」。試合翌日には就任後初めて欧州組を視察するため、日本を離れる。アジア杯連覇に向けて加速するためにもアジア盟主の座は譲れない。

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2014年11月18日のニュース