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本田 豪州戦は“好相性”代表初得点の地で2戦連発狙う!

[ 2014年11月18日 05:30 ]

オーストラリア戦に向け練習する本田

 日本代表は18日、大阪市のヤンマースタジアム長居でオーストラリア代表と親善試合を行う。14日のホンジュラス戦で1得点2アシストなど5得点に絡んだFW本田圭佑(28=ACミラン)はA代表初得点を奪った思い出の地で2戦連発を狙う。1月にオーストラリアで開催されるアジア杯へ向けた最後の強化試合に快勝し、アジア杯連覇へ明るい道筋を照らす。

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 日本にとって一年を締めくくる一戦を控え、本田がピリピリとしたムードを漂わせた。冒頭15分間が公開された最終調整では主力組の右FWでプレーしたもよう。居残りで武藤と入念にランニングを行い、選手では一番最後にピッチを離れた。取材エリアでは無言の儀式。14日のホンジュラス戦後もテレビのインタビューにわずかに応じただけ。取材ゾーンで「もう切り替えようと思っている。良い準備をしようと思う。それだけです」とだけ話し、その後は口を閉ざした。公式戦さながらの集中力でオーストラリア戦の準備を整えた。

 前回11年アジア杯で決勝を戦い、来年1月の大会でも優勝を争うとみられる開催国。強豪には違いないが、本田にとっては相性がいい。これまで1勝2分けながら、1得点1アシストを記録するなど確かな足跡を残してきた。初対戦は11年アジア杯決勝で、延長の末に劇的な勝利で優勝し、大会MVPに選出された。12年6月のW杯アジア最終予選では敵地で1アシスト。13年6月の同最終予選ではPK弾を決め、ザックジャパンを5大会連続W杯出場へ導いた。

 試合会場のヤンマースタジアム長居は09年5月27日の親善試合チリ戦で代表初得点を決めた地でもある。先発して両チーム最多の7本のシュートを放ち、後半ロスタイムに初得点を挙げた。当時は代表でも確固たるポジションを築けていなかったが「僕には俊さんにないものがあると思う」と大黒柱だったMF中村俊輔に宣戦布告。そこから10年W杯南アフリカ大会の主力に駆け上がった。

 アジア杯に向けた最後の実戦。本田はホンジュラス戦を前に「結果が大事。監督、スタッフを含めて重要性は理解している。監督には監督の思惑があるけど、試合に出る選手は勝利を追求していきたい」と誓っていた。失意のW杯ブラジル大会から約5カ月。悔しさは忘れず、その思いは今回の親善試合から着用している“青い炎”をイメージしたスパイクに込められている。18年W杯ロシア大会で上位進出を果たすためにもコンフェデ杯につながるアジア杯優勝は譲れない。前哨戦。本田は4年後のW杯ロシア大会までを見据え、全力で勝利を奪いにいく。

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