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ブラジルで熱狂W杯シール 大久保、サプライズ弾でシール化だ

[ 2014年6月24日 08:27 ]

「フィグリーニャ」を貼ったノートを手にする平真央さん(右)ら

 ブラジルで、各国代表選手のシール収集が人気だ。日本のトレーディングカードのようなもので、1冊のアルバムを完成させようと、大人から子供まで夢中。日本代表では、サプライズ招集だった大久保嘉人(32)ら数人は、製造が間に合わずシール化されていない。25日早朝のコロンビア戦でゴールを決めれば、シール化される可能性もある。

 シールは「フィグリーニャ」と呼ばれるもので、W杯出場32カ国のエンブレムや主要選手がプリントされている。5枚1組、1レアル(約45円)で、雑貨店などで販売。別に、各国が見開きページとなったアルバム冊子があり、シール全種類650枚を集めて貼ると完成する。

 複数枚手に入ったシールは、学校や職場の友人と交換する。ブラジル主要都市では、至る所で見知らぬ人同士が交換している光景も見られ、ショッピングセンターの空き店舗に即席のシール交換所を設けたところもある。

 ただ、各国の代表選手が発表される前に作られたようで、日本は大久保ら数人がアルバムの名簿に入っていない。

 サンパウロ在住の会社員平健太郎さん(39)は「ブラジル人が日本選手の名前を知っているのは、フィグリーニャのおかげではないか。これがW杯の盛り上がりにもつながっている」と話す。

 長女の中学1年真央さん(12)も収集に熱心で、「友達とシール交換して全部集めていくのが楽しい。日本人学校の女の子の間では内田篤人選手が人気です」とほほ笑んだ。

 日本でも、選手のカードが付いてくるカルビーの「日本代表チームチップス2014年版」が5月の代表選手決定直後に発売されたが、サプライズ招集の大久保だけカード化されていなかった。チップスの売り上げはW杯の熱戦に同調し「好調に推移してます」(カルビー)というが、いまのところ大久保カードの追加製作はしていない。

 シールもカードも間に合わなかった大久保だが、コロンビア戦で活躍すれば、ブラジルでの知名度が一気に上昇することは間違いない。ブラジルで“サプライズ・シール化”の可能性も十分ある。

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