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【オシムの提言1】コロンビア戦は最後まで諦めるな

[ 2014年6月24日 10:15 ]

ギリシャ戦の本田

W杯ブラジル大会1次リーグC組 日本―コロンビア

(6月24日 クイアバ)
 勝たなければならないコロンビアに隙はあるのか。ザックジャパンは24日(日本時間25日)の1次リーグ最終戦にどういう準備をして臨めばいいのだろうか。元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(73)が、日本代表に戦い方を伝授した。

 ギリシャ戦で引き分けたために、日本はグループ内の最強チーム、コロンビアに勝たねばならなくなった。しかも、勝っても十分ではなく、ギリシャ―コートジボワール戦の結果を待つという難しい状況だ。

 率直に言えば、現状では1次リーグを突破するには奇跡的な幸運が必要だ。しかし、奇跡はよく努力した者のところにしか起きない。だから、あえてこの状況でいう。

 最後まで諦めるな、と。

 最終順位は24日の2試合で決まる。日本は自分の運命を半分しか握れないのだが、それならその50%の可能性をしっかりと手にするために、あらゆる手を尽くしたい。

 対戦相手がどのようなことを考えているかを想像してみるのも一つの方法だ。

 1次リーグ突破をすでに決めているコロンビアは、もう次の決勝トーナメント1回戦に心が飛んでいるかもしれない。主力を休ませるために、日本戦では控えメンバーを起用してくる可能性がある。しかし、その場合は疲労が少なく、かつモチベーションの高い若手が出場するわけで、日本にとっては必ずしも有利に働くとは限らない。

 日本が属するC組の上位は、決勝トーナメント1回戦でD組の上位と対戦する。現在、D組ではコスタリカが1次リーグ突破を決め、イタリアとウルグアイが2位争いをしており、その最終順位は日本―コロンビア戦の2時間前に決まる。

 小細工をする気があれば、いろいろな方法がある。しかし、コロンビアが2位通過を狙うために、日本戦でわざと負けてくるとは考えるべきではない。ペケルマン監督もそういうことをするタイプではないだろう。勝ち点や得失点差の計算はスタッフに任せた方がいい。選手たちは目の前の課題に集中し、よい準備をしてほしい。

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