チリはＢ組２位通過　決勝Ｔ１回戦の相手はブラジル濃厚？

得意のドリブルを仕掛けるチリ代表のサンチェス（左）（ＡＰ）

Ｗ杯１次リーグＢ組 チリ０―２オランダ

（6月23日 サンパウロ）
　初戦でオーストラリアを３―１で撃破、続く第２戦で王者スペインを２―０で倒した勢いでＢ組１位通過を狙ったチリだったが、オランダの前に力尽きた。１０年南アフリカ大会に続く決勝トーナメント進出を決めたものの、２位での通過となり、Ａ組の結果次第ながら２８日（日本時間２９日）の決勝トーナメント１回戦は開催国ブラジルとの対戦が濃厚となった。

　ＭＦビダル（ユベントス）は試合前「チリ史上最強の代表チームだと信じているし、とてもチームが結束していて、強さを感じる。大事なライバルとの戦いだけど、自分たちのサッカーを信じるだけだ」と語ったように、相手を囲い込んでボールを奪い取る強烈なプレス戦術は、終始オランダを思うようにプレーさせなかった。

　アレーナ・コリンチャンスに集結したチリ大応援団の声援に後押しされ、さらに激しくプレスする。だが、勝負の後半にゴールはこじ開けられ、さらにアディショナルタイムに、オランダ得意のカウンターで追加点を奪われてしまった。

　ゴールマウスを守ったＧＫブラボは試合後に「僕らは積極的に攻撃をし、全力を出し切ったけれども、（オランダは）後方からどんどん攻めてきて対処するのが難しく本当に強かった」と相手の攻撃力に脱帽した。