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大久保、おっさんキラーだ コロンビア43歳守護神出てこいや!

[ 2014年6月24日 05:50 ]

コロンビア戦で“おやじ狩り”だ!練習でパスを出す大久保

W杯ブラジル大会1次リーグC組 日本―コロンビア

(6月24日 クイアバ)
 勝利が絶対条件となる大一番で、FW大久保嘉人(32=川崎F)が“おやじキラー”ぶりを発揮する。

 既に1次リーグ突破を決めたコロンビアは21日に43歳の誕生日を迎えたベテランGKファリド・モンドラゴンが先発する可能性が高い。出場すれば94年米国大会でカメルーンのFWロジェ・ミラが樹立した42歳39日を抜くW杯最年長記録。大久保は「2点差以上つけて勝つしかないと腹をくくっている。他力やから、あとは運。運しかないやろ」と11歳年上の相手守護神からW杯初ゴールを狙う。

 おやじは大好物だ。13年の川崎F移籍後はJ1の2大ベテランGKから得点を量産。リーグ550試合出場を誇る38歳の楢崎(名古屋)から3戦2発、同420試合出場の34歳の曽ケ端(鹿島)からは3戦4発を挙げている。また、ピッチ外の人間関係でもおやじとの相性は良く、元国見高監督の小嶺氏(現長崎県サッカー協会会長)、神戸の三木谷会長らそうそうたる面々からかわいがられている。32歳の大久保もおやじの域に足を踏み入れつつあるが、43歳GKはかっこうの獲物だ。

 練習がオフになった21日はドイツ―ガーナ戦をテレビ観戦。W杯通算15ゴール目を決めて元ブラジル代表FWロナウドの最多得点記録に並んだクローゼに刺激を受け「ドイツは最初は中から攻めて、それが駄目なら外。日本もそうやらないといけない」と分析した。くしくもクローゼとは同じ6月9日生まれ。コロンビア戦はベンチスタートの可能性もあるが、4歳年上のおやじFWの得点パターンを参考に、おやじGK狩りに挑む。

 ブラジルはC大阪スカウトとして自身をプロの世界に引っ張ってくれた故ネルソン吉村氏の母国。03年に56歳の若さで亡くなった恩師を思い「自分をスカウトしてくれた人の故郷でプレーできるのはうれしい。見てくれていると思う」と語った。昨年5月に他界し「日本代表になれ 空の上から見とうぞ」の遺書を残した父・克博さん(享年61)にW杯初得点をささげる必要もある。2人の“おやじ”への思いも胸にピッチに立つ。

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