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遠藤 暑さ対策へパス貫く 仮想ギリシャを「走らせたい」

[ 2014年6月3日 05:30 ]

雨の中、傘を差し報道陣を笑わせる遠藤

国際親善試合 日本―コスタリカ

(6月2日 米国・タンパ)
 今合宿で初めて行われるコスタリカ戦は本大会で行われる1次リーグ・コートジボワール戦(レシフェ)とギリシャ戦(ナタル)の予行演習になる。両会場とも高温多湿な環境下での試合。暑熱対策として事前キャンプ地となっている米国フロリダ州も同様の気候で気温は試合が行われる夜でも30度近い。遠藤は「ボールを支配して相手を走らせたい。相手の体力を奪うボール回しをチーム全体でやる。この気候で走らされると嫌なので、自分たちがやられて嫌なことをしたい」と狙いを説明。FIFAランクで日本を上回るW杯出場国を相手にポゼッション重視の本来のサッカーを貫き、相手を走らせて暑さを味方に付けることが重要なテーマになる。

 チームは5月31日にコスタリカのビデオを分析。5―2―3システムで、日本協会の原専務理事は「カウンターが鋭い。13番のオリンピアコス(ギリシャ)の選手はスピードがあるし、10番のブライアン・ルイス(PSV)はパスも出せる」と指摘し、チームスタイルは堅守速攻を主体とするギリシャに酷似しているという。引いて守るチームとはいえ中盤でボールを奪われると、致命傷のピンチを招きかねない。遠藤は「基本的にボールをつないでいくのが僕たちのスタイル」と話すが、リスクをより回避させるため「緩急を付けた」パス回しができるかどうかが重要になりそうだ。

 コスタリカ戦は現地時間午後9時開始。コートジボワール戦も午後10時と遅い。欧州CLや欧州リーグでは午後9時開始の試合もあるが、夜遅い時間のプレーに慣れていない選手も多い。「W杯では高いパフォーマンスを求められる。チームの精度、個人の精度を上げていきたい。良いトライをしたい」と遠藤。開始が遅い試合で試合前の過ごし方を試すことができるのも大きい。酷暑での戦い方、ギリシャ対策。そして試合時間への対応。コスタリカ戦は一石“三”鳥の一戦となる。

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2014年6月3日のニュース