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本田2日遅れ大トリ代表合宿合流 プロ原点の地から出陣

[ 2014年5月24日 05:30 ]

鹿児島に到着した本田

日本代表指宿合宿3日目

 日本代表のMF本田圭佑(27=ACミラン)は23日、鹿児島空港着の航空機で合宿地の鹿児島入りした。詰めかけたファンは約300人。午後6時すぎの到着にもかかわらず朝から待ち続けた熱狂的サポーターもいた。テレビカメラ10台が待ち構え、配備された警察、警備員は10人以上。サングラスをかけ、ダンヒル社製のチームスーツに身を包んだエースは右手を上げ、悲鳴や絶叫交じりの声援に応えた。

 ACミランの日程の関係で21日からキャンプを張るチームに2日遅れで合流。くしくも合宿地の鹿児島県指宿市はプロの厳しさを初めて味わった原点ともいえる場所だ。石川・星稜高2年時の04年2月。名古屋の特別指定選手として指宿合宿に参加した。ウェズレイや秋田ら屈強な選手たちと一緒にボールを追い、体の強さの重要性を痛感。その後、筋力トレの量を増やしてプロで戦える肉体をつくり上げた。高校3年時の同年7月24日のナビスコ杯磐田戦で念願のJデビューを果たしたが、その会場も鹿児島県(鴨池)だった。キャリアの一歩をしるした地で、W杯へのスタートを切ることは運命じみている。

 1月から加入したACミランでは本職ではない右サイドでの適応にも苦しみ、出場14試合で1得点2アシストと不本意な結果に終わった。W杯に向けて、試合勘やコンディションを不安視されるが「ピッチ上がすべて。僕がエクスキューズする必要はない。W杯ではサプライズを起こせると思っている。我々には野望がある。王者になりたい」と自信は揺らいでいない。23日は夕食からの合流で、練習には24日から参加する。大久保ら新たなピースが加わったチームに、大黒柱が大トリで登場。W杯ムードが一気に高まった。

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