大久保実質２トップ　トップ下から飛び出し得点力生かす

ダッシュを繰り返す（左から）斉藤、大久保、香川

ザックジャパン必殺パターンＢ

　パターンＢは昨季のＪ１得点王・大久保の得点力を、２トップにすることで最大限に生かす。今合宿では主にトップ下の位置で戦術練習を行っているが、得点のことだけを考えれば最前線がベストポジションとなる。実際に大半が非公開となった２３日の練習で、ミニゲームではＦＷの位置に２枚が並ぶ形もあったようで、大久保も「試合の状況によっては（２トップ）やってもいいかな」と打ち明けた。ゴールが欲しい局面では２列目から飛び出し、練習でコンビを組む大迫や、Ｃ大阪時代の後輩・柿谷との連係で相手ゴールを狙う。

　川崎Ｆでも４―２―３―１、４―４―２の両システムのＦＷを務めてゴールを量産している。１枚でも２枚でもボールの引き出し方やクロスへの入り方、相手ＤＦとの駆け引きなどは熟知。決まり事に関しても合宿３日目で「ほとんど覚えました。違和感なくやれる」と胸を張ったストライカーが、ザックジャパンの新得点パターンで鍵を握ることは間違いない。