玉川徹氏 宝塚歌劇団員の転落死問題で私見「企業が内部調査的にお願いするのではなく、企業も調査対象に」

[ 2023年11月15日 11:57 ]

テレビ朝日
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 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が15日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の女性劇団員(25)が急死した問題で歌劇団が14日、宝塚市内で行った会見について言及した。

 報告書は、遺族側が訴えた上級生からのいじめやパワハラの存在を認めず、長時間労働を強いる環境があったと認めた。上級生からヘアアイロンでやけどをさせられたという遺族側の主張については、劇団診療所から「ヘアアイロンのやけどはよくあること」などと報告を受け、やけどをさせられたという客観的証拠もないため「事実であるかを判断することは困難」とした。「うそつき野郎」「やる気がない」などの暴言があったとされることにも「全て伝聞情報」としてパワハラの存在を否定した。ヒアリングは宙組生、OG、役員らに実施。66人いる宙組生のうち、4人は聞き取りを辞退。その理由は「差し控える」とした。兵庫県警は、女性が自殺した可能性が高いとみて捜査している。

 一方、遺族側は劇団側の調査結果について反論会見を開き、再検証を求めた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。

 玉川氏は「この宝塚歌劇団が一般の組織と同じという前提に立ってはダメだと思う。むしろ一般の組織と違うというところにこの問題の根源があるような気がします」とし「つまり、上下関係が厳しい、それも学校のような形でそれがずっと若い頃から染みこんでいくわけですよね。そうすると、他の報道を見ていても、例えば叱責されると、僕なんかだと反発するところが、私が悪い、私が悪いという形にどうもみんな思い込んでいくになってしまうところもある。本当に絶対に先輩にも周りにも伝わらないですよ、ということが確約されているような状態の中で、それでも難しいかも知れない」と指摘。その上で、「命が失われているので、遺族の訴えというのは物凄く大事だと思う。その遺族がちゃんともう1回調査してくださいということであれば、きっちり第三者委員会にして、企業が内部調査的にお願いするのではなく、企業も調査対象になるような形で調査を受けるというふうにしないといけないのでは」と自身の考えを述べた。

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