安部敏樹氏 宝塚歌劇団の報告書、かつての名門野球部問題を例に出し「強い上下関係かつ連帯責任…」

[ 2023年11月15日 11:56 ]

テレビ朝日
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 社会起業家の安部敏樹氏(36)が15日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の女性劇団員(25)が急死した問題で歌劇団が14日、宝塚市内で行った会見について言及した。

 報告書は、遺族側が訴えた上級生からのいじめやパワハラの存在を認めず、長時間労働を強いる環境があったと認めた。上級生からヘアアイロンでやけどをさせられたという遺族側の主張については、劇団診療所から「ヘアアイロンのやけどはよくあること」などと報告を受け、やけどをさせられたという客観的証拠もないため「事実であるかを判断することは困難」とした。「うそつき野郎」「やる気がない」などの暴言があったとされることにも「全て伝聞情報」としてパワハラの存在を否定した。ヒアリングは宙組生、OG、役員らに実施。66人いる宙組生のうち、4人は聞き取りを辞退。その理由は「差し控える」とした。兵庫県警は、女性が自殺した可能性が高いとみて捜査している。

 一方、遺族側は劇団側の調査結果について反論会見を開き、再検証を求めた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。

 安部氏は、調査委の劇団員へのヒアリングについての議論の中で「ちょっと外からやってきた人に対して、どうですかって数時間、話を聞かれた程度で真実を話すというのはちょっと甘い認識だと思います」と言い、「昔、PL学園の野球部の問題が起きた時もなかなか情報が出てこなかった。強い上下関係かつ連帯責任を負わされている状態において、かつ閉鎖性が高いと。こういう組織のヒアリング調査というのは長い時間をかけて丁寧に聞いていって、とにかくあなたが話しても大丈夫だよという心理的な安全性がない限りは、適切なヒアリングはできないので、ちょっと十分なヒアリングではないんじゃないかなと感じます」と自身の考えを話した。

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