藤井王将 棋王奪取 最年少6冠達成 タイトル同時保持の最多記録は…

[ 2023年3月19日 20:13 ]

棋王戦5番勝負第4局で、駒を指す前にお茶を飲む藤井聡太王将(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 将棋の第48期棋王戦5番勝負は19日、栃木県日光市の日光きぬ川スパホテル三日月で第4局を行い、後手の藤井聡太(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が渡辺明棋王(38)=名人との2冠=を132手で下し、シリーズ成績を3勝1敗として初の棋王位を獲得した。

 これで羽生善治九段(52)が1994年12月に達成して以来の史上2人目の6冠達成となり、20歳7カ月で最年少記録も更新。当時の羽生は24歳2カ月だった。

 渡辺は11連覇はならず、名人の1冠に後退した。

 タイトル同時保持の最多は1996年に羽生九段が達成した7冠。当時は7タイトル時代だった。現在はタイトルは8となり、そのうち6つを獲得した藤井の全冠制覇が現実味を帯びてきた。

 残るタイトルは名人と王座。

 4月5日開幕の第81期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)で渡辺名人に挑戦することがすでに決まっており、ここで勝った場合には最短では5月にも7冠獲得の可能性がある。王座戦は例年9、10月に5番勝負が行われ、ここで初挑戦を目指す。

 これで2022年度の全対局を終了。53勝11敗で勝利数は4年連続で首位、8割2分8厘の勝率は6年連続で8割以上となった。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月19日のニュース