高嶋ちさ子 60歳で引退後は後進の育成へ…音大生たちへ金言「自分のために弾かないように」

[ 2023年1月4日 21:45 ]

高嶋ちさ子
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 バイオリニストの高嶋ちさ子(54)が、4日放送の日本テレビ系「1周回って知らない話」(後7・00)に出演し、引退後の計画について語った。

 以前から60歳で一線から退く意向を表明している高嶋。番組のカメラが、家族と過ごす高嶋の昨年末に密着する中でも、「今年は群を抜いてピークだった。忙しさが特に。あまりにも大変すぎたから、仕事を60歳で辞めようと決心して」と話し、その決意に変わりがないことをあらためて口にした。

 現在、12人の女性バイオリニストと各地でコンサートツアーを回り、音楽の楽しさを伝え続けている高嶋。昨年4月からは、自分と12人が代わる代わる講師を務める音楽教室を開校し、校長に就任した。また、未来のプロを育成するために、音大生への特別講義も始めた。既に引退後の道筋は付けている。

 特別講義では、音大生から「お客さんの前で演奏する時に一番大事にしていることは?」と問われた。高嶋は「自分のために弾かないようにしていることかな。“ここすごい練習したから、死んでも外したくない”とか、そういうことってあると思うんだけど、お客さんからしたらそんなの0・1秒だから」と持論を披露。「そんなことよりも、お客様がどれくらい喜んでいるか、喜んでもらうためにその場で何ができるか、そういうことに集中するように。そのことしか考えなくていい、プロだったら。そうじゃないんだったら、ご自由に」と、高嶋なりのエールを送っていた。

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2023年1月4日のニュース