茂木健一郎氏 安倍元首相の国葬めぐる閉会中審査に「国会を開いてまで審議することなのか」

[ 2022年9月8日 16:48 ]

茂木健一郎氏
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 脳科学者の茂木健一郎氏(59)が、8日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。衆院議院運営委員会の閉会中審査で安倍晋三元首相の国葬について議論されていることについて「国会を開いてまで審議することなのか」と語った。

 茂木氏は「もちろん安倍さんの政治について、いろいろ言われる方がいらっしゃるのは当然のこと。国葬の是非といっても、税金を使うんで、議論をすべきことだとは思うんですけど」と前置きした上で「国会を開いて閉会中審議をするまでのことなのか」と疑問を呈した。

 茂木氏は現在の円安の状況や物価高に触れ、さらに「子供の安全、教育などを議論すべきだと思う」と主張。「国政の優先順位として安倍さんの国葬のことがそれほど高いとは僕は思えない」と私見を述べた。

 さらに、東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件についても「法律に違反することなのであってはいけないことなのですが、それが日本の政策課題でどれほど意味を持つのかというと、オリンピックは終わったことですからね。過去のことですから。それについて検証、見直すのは大事なんでしょうけど、そればっかりになるのはどうなんだろうと思う」と主張。

 続けて旧統一教会の問題についても触れ「いろいろ批判があり心配されているのは当然なのですが、規制ということとなると、信教の自由がある中で、ある特定の団体をどこまでが許されるか客観的な基準が必要になると思う。困難が予想されるというか、どこまでOKでどこからダメなのか明確にするためには。かなり議論が必要だけど、議論が深まることも期待できない」とし、これらの問題について「より重要でより困難なことは他にたくさんあると思う。目くらましなんじゃないか、擁護なんじゃないかという典型的な批判がよく見られるんですが僕はそう思わなくて、議論すべきことってあると思うんです。重要ではあるんだけど、そのことに国の政治的、ないしメディアのリソースをここまで注ぐということの意味があるかということに、僕は疑問がある」と持論を展開した。

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2022年9月8日のニュース