純烈・小田井涼平 グループ脱退決断の背中を押してくれた大物俳優の存在と言葉

[ 2022年6月15日 18:46 ]

「純烈」の小田井涼平
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 2022年限りで歌謡グループ「純烈」脱退を表明した小田井涼平(51)が、15日放送のNHK「ゆう5時」にVTR出演。人生の分岐点となった出会いを明かした。

 2017年に死去した「おヒョイさん」の愛称で親しまれた名優・藤村俊二さん(享年82)との「出会いがなかったらどうなってたんやろうと思いますね」と語った小田井。28歳で務めていた家電メーカーを退社し、芸能界を目指して上京。芸能の仕事を学ぶため、藤村さんの付き人になったという。

 当時、安定した収入を捨てて夢を追うことに「親不孝やぞ、という思いが凄くあった」という。だが、藤村さんから「男は40歳までは貯金なんてしなくていい。どんどんお金を使いなさい。その代わり、40歳になったら貯めなさい」との助言。小田井は「めちゃくちゃうれしかった。40歳まではええんや!って。芸能界の大先輩で大成功を収めてる人に言ってもらえたのが僕には大きかった」と振り返った。

 36歳で純烈に加入。藤村さんに直接告げずに付き人を辞めた。後に番組で藤村さんと共演することになり、楽屋を訪問。「(藤村さんが)覚えてたら絶対に怒られると思った。何なら忘れといて…という気持ちもあった。でも覚えてくれてました」と回想した。藤村さんは「僕の所で修行する道は選ばなかったけど、自分で自分の道を選び、自分の力でここに来たんだから凄いと思うよ。僕も誇らしく思う」と、怒るどころか称えてくれた。

 小田井は今年限りでの純烈卒業を4月に発表。その決断についても「藤村さんは亡くなられた今でも背中を押してくれるだろうと思う。『自分で決めた道で今までやってきたんだから、自分で決めた道を進むことを応援するよ』と絶対に言ってくれると思う」と信じて疑わなかった。

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2022年6月15日のニュース