若狭勝弁護士 誤入金問題で決済代行業者が返還の理由推測「おそらく警察が捜査の手を」

[ 2022年5月26日 13:56 ]

弁護士の若狭勝氏
Photo By スポニチ

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士(65)が26日、TBS系「ひるおび」(月~金曜前10・25)に生出演し、山口県阿武町の誤入金問題で、田口翔容疑者(24)の出金先の決済代行業者3社が返還した理由について推測をもとに語った。

 自身の口座に4630万円が誤入金された田口容疑者は、町からの返還要請を拒否。その大半の約4300万円をネットカジノの決済代行業者の口座に出金した。山口県警の調べに「金はネットカジノで使った」と供述している。しかし、今月20日になって出金された業者3社から全額が返還された。

 突然、返還された理由について、若狭氏は警察の捜査があったと推測した。「4月8日の時点で、町が容疑者と(の交渉)が必ずしもうまくいかなかった。だとすると、翌日くらいには警察に相談に行っていてしかるべきだと思う。そうすると、4月9日の時点で警察に相談すると、(警察は)1日、2日で全部の金の流れは分かります」。さらに「あくまで捜査権限が強制権限もあるので、普通に我々弁護士がいろいろたどってやるのを1日、2日でできるくらいなので」とも付け加えた。

 田口容疑者の逮捕容疑は、誤って入金された金をATMやパソコンなどで不正に使用した電子計算機使用詐欺の疑い。若狭氏は「逮捕するということは、かなり金の流れをつかんだ上での話」とコメント。「町の顧問弁護士が努力したのは確か」としつつも、「おそらく警察が決済代行会社の方に捜査の手を広げていて、事情聴取が既になされている。そういう動きがあったという可能性は結構あると思う」と見解を示した。

続きを表示

2022年5月26日のニュース