中村芝翫 2年ぶり巡業で初参加の歌之助と連獅子「舞台で何かを感じさせられたら」橋之助「3人で戦力に」

[ 2022年5月26日 20:24 ]

「松竹歌舞伎舞踊公演」の記者会見に出席した、左から、中村歌之助、中村橋之助、中村芝翫、中村福之助
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 歌舞伎俳優中村芝翫(56)と3人の息子が出演する「松竹歌舞伎舞踊公演」の記者会見が26日、都内で開かれた。新型コロナウイルスの影響で開催できなかった歌舞伎の巡業が2年ぶりに再開し、6月30日から15都府県で24公演を行う。

 芝翫は三男・歌之助(21)と「連獅子」を演じる。親子がそろう巡業は2016年の襲名披露興行以来で「息子たちの肉体的、精神的、芸の上での成長を見て、その年月が思い出されると思う」と笑顔。襲名時は親子4人で連獅子を演じたが、今回は歌之助と2人。「少しでも歌之助に舞台の上で何かを感じさせられたら。僕も歌之助から感じ取りたい」と話した。

 巡業に初参加となる歌之助は「初めての巡業は楽しみ。襲名公演の連獅子では、兄2人に引っ張ってもらった。今回は独り立ちして父と2人。コロナ禍で学んできたものをお見せできれば」と力を込めた。

 一方、長男・橋之助(26)、次男・福之助(24)は「操り三番叟」を披露する。橋之助は「ウィズコロナの時代の歌舞伎巡業がどうなるのかという責任もある」と背筋を伸ばしながら、「父の戦力になることが目標だった。3人で戦力になれるように務めたい」と意気込み。近年は大先輩の坂東玉三郎からさまざまな教えを受けている福之助は「貴重な経験をさせていただいてる。分からないことをどんどん教えてくださる。成長を見ていただけたら」と充実の表情で離した。

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2022年5月26日のニュース