市長拘束したロシア軍の狙い「ある意味見せしめ…『抵抗しても無駄』というメッセージ」専門家が指摘

[ 2022年3月14日 11:49 ]

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 国際安全保障が専門の慶大・鶴岡路人准教授が14日、日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・00)にリモート出演。ウクライナのクレバ外相が13日、ロシアの制圧下にある南部メリトポリのイワン・フェドロフ市長がロシアに拉致されたと明らかにしたことに言及した。

 政府の発表によると、フェドロフ市長がロシア軍に拉致されたのは11日。翌12日に公開された映像では、軍服姿の集団に囲まれ、市の危機管理センターから連れ去られる人物が確認できる。ウクライナ議会はツイッターで「占領軍の兵士約10人で市長を拉致した。彼は敵と協力することを拒否した」と伝えた。市長は連れ去られる際、頭にビニール袋をかぶせられていたという。

 鶴岡氏は「この都市はロシア側が陥落させたといいつつ、実体として支配できていなかったということで、ロシア側にかなりのいら立ちがあったと思うんですね」と説明。その上で「市民による抵抗の力を削ぐためということで、ある意味見せしめ的に市長拘束と言うことになったんだと思います。新しい市長を立てて『これ以上抵抗しても無駄なんですよ』というメッセージをロシアとしては出したかったということです」と自身の考えを述べた。

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2022年3月14日のニュース