囲碁の仲邑菫二段が白星締めで今年43勝18敗 来年は将棋の藤井竜王も果たせなかった中学生タイトルへ

[ 2021年12月27日 19:05 ]

囲碁の仲邑菫二段
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 囲碁の中学生棋士・仲邑菫二段(12)が27日、都内での第41期女流本因坊戦で、徐文燕初段(16)に173手で黒番中押し勝ちし、予選決勝に進出した。仲邑はこの日が今年の最終対局。「いろいろと学ぶことが多い1年でした」と2021年を総括し、昨年の21勝17敗から43勝18敗と勝ち星を倍増させたことについては「強くなったとは全然思っていないです。ただ、強い先生に勝つこともできたので自信になりました」と慢心する様子はなかった。

 一昨年4月のデビュー以来所属した関西から今年、より充実した対局環境を求めて東京へ移籍した。3月、趙治勲名誉名人(65)が作った二段昇段の最年少記録12歳3カ月を52年ぶりに更新する、12歳0カ月を樹立。5月の棋聖戦では、12歳2カ月でCリーグ進出を決め、同リーグ入りの最年少記録15歳4カ月を3年以上更新した。

 「研究会にいろいろと行けるようになり、年齢の近い若手棋士と打てるようになって刺激があります」。東京移籍の決断を前向きにとらえている。

 来年の目標を「今年よりもさらに良い結果を残せるように頑張りたいです」とし、より具体的には「女流棋戦や若手棋戦で上の方に行きたいです」。4月の女流立葵杯では挑戦者争いのベスト4に進出。それを上回るとなれば、女流棋戦の挑戦権まで視野に入ってくる。将棋の藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖含む4冠=も果たせなかった、中学生タイトルをにらむ22年にする。

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2021年12月27日のニュース