江口のりこ 売れっ子でも劇団に残るワケ 座長・柄本明は「怖い」 18年他界の角替和枝さんへの思い

[ 2021年10月19日 14:32 ]

江口のりこ
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 女優の江口のりこ(41)が19日、テレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・30)にゲスト出演。売れっ子になった今も劇団に所属し続ける理由を明かした。

 江口は1999年、18歳で試験に受かり、2000年に俳優の柄本明(72)が座長を務める、劇団東京乾電池に入団。ドラマ、映画に引っ張りだことなった現在も所属している。

 座長の柄本について、江口は「柄本さんはすごく怖いですね。めちゃくちゃ怖いです。私の先生なんですけど、すごい怖いです。普段は優しい人なんですけど、やっぱり芝居のことになるとめちゃめちゃ怖いです」としみじみ。「地の果てまで追いかけてくるみたいな…本当に柄本さん演出の稽古をやると、ハードなんですよね、面白いんですけど」と明かし、「だからまだ劇団にずっといたいと思うし、いるし」と今もなお所属を続ける理由を明かした。

 柄本の妻で、18年10月に原発不明がんのため死去した女優の角替和枝さん(享年64)についても触れ「和枝さんは明るくて大らかな先輩だった」とコメント。「20~21歳の時に和枝さんの現場に着いていくことがあって、1日5000円やるから和枝さんのそばにいろって事務所が言われて、5000円ほしいから行ってたんですけど、とにかく何もできないんですよ。車の免許もなかったので、『お水飲みますか?』って言えばいいのはわかってるんだけど、そういうことができないんですね、本当に役に立たなかったと思います。『おめぇは本当に役に立たねぇな』って1回言われたことあります」と苦笑しつつ「だから、その通りだったと思います。でも、本当にお世話になりました」と感謝した。

 角替さんの病状については「お身体の具合が悪いっていうのは劇団員から聞いていて、『そんなはずないでしょ?』って思っていて。『ウソウソ』って思っていて」と知らされてはいなかったという。「でも、しばらくして稽古場に行ったら、和枝さんがいて、本当にご病気なんだなっていう感じが分かって、本当にだったんだ、この話はって思って…」と回顧。角替さんの生前の映像に「懐かしいですね」ともらしつつ「段々と段々と…あ、いないんだ!ということの重大さを年々実感しているというのはありますね。仕事をどんどんしていくにつれ、先輩という存在がすごく必要になっているなっていうのが自分の中にあって、先輩が仕事をしてたり、芝居しているのを見て、今の自分はこうしよう!って思ったりもするので、すごく大事な存在で…」と涙ぐんだ。

 「和枝さんはなくなっちゃったけど、柄本さんはまだまだ生きてますし。柄本さんはよく夢に出てくるんです。例えば、芝居とか撮影とかしていて、なんかおかしいなって、なんか私、間違ったことしてるかなとか、今日の芝居何か違うな、でもわからんな…みたいなことがたまにあるんですけど、その日は柄本さんが夢に出てきて、すごいダメ出ししてるんです。『お前は今、人のセリフを全然聞けてないよ、ばかやろう!』みたいにすごく怒られるんです。で起きて、『確かに!』って思うんです。でも、結局、私が見てる夢なんで私が作り出してるってことなんですよね」と笑った。

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2021年10月19日のニュース