橋下徹氏 総裁選候補4人の激論に感心も…影薄い野党にゲキ「論戦でメディアジャックしてほしい」

[ 2021年9月19日 13:13 ]

元大阪市長で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が19日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に生出演し、自民党総裁選の裏で存在感の薄い野党にゲキを飛ばした。

 この日は自民党総裁選に立候補した河野太郎行政改革担当相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)がゲスト出演。北朝鮮や中国に対する防衛、年金問題、さらに給与アップなどのテーマで激論を繰り広げた。

 15日には北朝鮮が弾道ミサイルを発射。ミサイル防衛について野田氏は、当日の党本部で話し合われた情報が北朝鮮発信だったとし、「収集能力がないというのが一番の問題。日本にとっては抑止力以前の問題。そこはしっかり取り組んでいく」と主張した。

 対中国の抑止力として、米軍が検討しているとされる中距離ミサイルの配備要請があった場合に受け入れるかを問われ、高市氏だけが手を挙げた。「中距離のミサイルは必ず必要であると、日本国を守るために必要です」と説明。一方で、河野氏は「中距離ミサイルを置いて、どんな役割分担になるかの前に、入れる入れないの議論は無意味。『勇ましい、やれやれ』という人が喜ぶだけ」と異議を唱えると、高市氏は「『勇ましい、やれやれ』という話ではございません。日本国民の命と領土を守るために絶対に必要なこと」と反論した。

 配備が検討されるミサイルには、核が搭載される可能性も指摘され、その場合は「非核三原則」の「持ち込ませず」に抵触することも想定される。三原則の見直しについては、4候補とも検討しない意向を示した。

 被爆地・広島出身の岸田氏は「非核三原則の見直しは考えません」と断言し、「北朝鮮に大量破壊兵器の放棄を訴えている中で、日本がこれを話し合うことは間違ったメッセージになる」と懸念を示した。

 女性候補2人が入った4人の論戦に、橋下氏は「女性が入った討論会、良かったですね。雰囲気も違うし、討論の感じも全然違う」と感想を口にした。その上で、「野党にも頑張ってもらいたい。これだけメディアが自民党総裁選ばかり報じているわけですから、自民党の党内での激しい政策論争、これに匹敵するくらいの野党間の激しい政策論争(を聞きたい)。予備選の候補者が重なっている1つ、2つ、3つでもいいから、野党間が激しい論戦をして、候補者を有権者が選ぶようなことをやって、メディアジャックしてほしいですね」と、政策論争の活性化を期待した。

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2021年9月19日のニュース