YOASOBI 新曲「大正浪漫」と原作本異例のダブル1位へ

[ 2021年9月9日 05:30 ]

15日に新曲「大正浪漫」を配信リリースする「YOASOBI」のAyaseとikura
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 男女2人組ユニット「YOASOBI」の新曲と新たな小説が、オリコンチャートで異例のダブル1位を達成しそうな勢いだ。

 15日に新曲「大正浪漫」を配信リリースし、同曲の原作となった同名小説(NATSUMI著)を翌16日に発売する。小説は予約注文の段階でネット通販大手Amazonで書籍の総合部門1位を記録。初版は3万5000部だったが、出版元の双葉社の渡辺拓滋編集局部長は「他のネット書店でも完売が続出し、異例の“発売前重版”となりました。緊急重版をし、発売前に4万部となる予定です」と明かした。「初版は大物作家の話題作でも5000~1万部」(出版関係者)とされる中でロケットスタートを切る。

 同作は、YOASOBIの楽曲の原作を募集する「夜遊びコンテスト vol.2」(昨年7月開催)で、2086作の投稿の中から大賞を受賞した「大正ロマンス」を曲名に合わせて改題し書籍化したもの。大学生のNATSUMIさんの処女作で、現代の男性と大正時代の女性との時空を超えた恋模様を描いている。書籍化に当たって150ページ以上を加筆した。

 新曲への期待も高まるばかりだ。「大正ロマンス」は1月発売のYOASOBIのミニアルバム「THE BOOK」内で全文が掲載され、ファンの間では楽曲化を熱望する声が上がっていた。2人は先月8日、オンラインイベントで満を持して発売決定を発表。男性メンバーのAyase(27)が作詞作曲し、曲名を「大正浪漫」とした。

 YOASOBIは今年、すでに「怪物」や「三原色」など5曲がオリコンのデジタルチャートで首位を獲得。ファンが待ち望んできた今作も、書籍と同時期の発売という話題性も加わって好結果が予想されている。

 その書籍はオリコンの週間BOOKランキングで上位をうかがっている。音楽界と出版界を席巻しているYOASOBI。異例のダブル1位が視界に入ってきた。

 《「夜に駆ける」早くも文庫化》書籍第1弾となった「夜に駆ける YOASOBI小説集」は昨年9月の発売からわずか1年で文庫化される。渡辺氏は「通常は3年ぐらいたってからが多いのですが“文庫化してほしい”といった声が大きく、異例の決定をしました」と説明した。発売日は16日。これまで発売されてきた絵本や漫画も含め、YOASOBIの関連本の累計部数は25万部に達しているという。

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