「ボニージャックス」西脇久夫さん死去、85歳　肺がん「ちいさい秋みつけた」などで美声

ボニージャックスの西脇久夫さん
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　童謡「ちいさい秋みつけた」、ロシア民謡「一週間」などの楽曲で知られる男性4人組コーラスグループ「ボニージャックス」のトップテナーを務めた歌手の西脇久夫（にしわき・ひさお）さんが、8月30日午前8時50分に肺がんのため都内の病院で死去した。85歳。宮城県出身。葬儀は8月31日、近親者のみで営まれた。

　数年前に肺がんの手術を受け歌手活動と並行して治療を行っていたが、先月初旬に容体が悪化し入院。闘病のかいなくこの世を去った。3月27日に秋田市で歌手の東海林太郎の立像の除幕式に出席。歌唱を披露していた。

　早大グリークラブ出身の4人で結成した前身グループに参加。1958年のクリスマスイブにボニージャックスとしてデビュー。以降「デューク・エイセス」「ダークダックス」と3大コーラスグループと呼ばれた。62年の「ちいさい秋みつけた」など童謡で高評価を受け、NHK紅白歌合戦に63年から3年連続出場。西脇さんは明快なハーモニーと清潔感あふれる歌唱を魅惑的な高音で支え「六さん」の愛称で親しまれた。

　4日に出演予定だったコーラスグループ「ベイビー・ブー」との神奈川県綾瀬市でのジョイント公演は残る3人で出演する。