笑福亭仁智「落語の新しい見せ方ができるかも」 落語のネタが絵本に!? 上方落語協会の新たな試み

[ 2021年9月3日 14:25 ]

「落語とビジュアルアートのアニュアーレ」の発表会見に臨んだ(左から)桂三幸、桂小鯛、桂あおば、桂米輝、笑福亭仁智、桂三実、笑福亭智丸、笑福亭笑利、露の棗
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 上方落語協会が新たな試みとして「落語とビジュアルアートのアニュアーレ」を企画。3日、天満天神繁昌亭(大阪市北区)で上方落語協会・笑福亭仁智会長(69)が発表会見を開いた。

 「アニュアーレ」とはイタリア語で1年に1回の意味。年に1回の落語とアートのコラボ企画となる。創作落語に力を入れる8人の落語家が集結し、くじ引きで決まった三題噺で真剣勝負を展開。44日後の10月17日に大淀コミュニティーセンターでのお披露目会でネタおろしして審査。さらに改良を加えて、来年2月19日に繁昌亭で再審査し、優勝者を決める。仁智は「将来、新しい展開にならないかと期待してます。若い人が頑張って、ぶつかり合って。落語の新しい見せ方ができるかも」と若手落語家たちの奮起に期待する。

 一方で、8人の落語のネタを基にしたビジュアルアート作品を、アーティストが作成し公募。来年2月19日に発表される。出版社が優秀作品を絵本化する可能性もある。「落語を見て、絵を描いて競ってもらうハイブリッドな企画。今のところ5年間は続ける」と仁智は説明した。

 発表会見でキーワード三題と、出番順が抽選で決定。トップで演じる桂米輝(36)は「日経平均」「大坂なおみ」「アイスクリーム」の三題で「コロナ禍で、毎日、ネタを作ってました。日経平均?株をやってます。母と姉はテニスをやっていて」と意欲を見せた。6番目に登場する仁智の三番弟子・智丸(32)は「英会話」「結婚」「テレビショッピング」の三題。「地元が(繁昌亭のある)天六です。会場の大淀コミュニティーセンターは出身中学(豊崎中)の隣です。負けたら天六の敷居をまたげなくなるので気合い入れて頑張ります」と背水の陣を敷く。

 他は、2番目・桂三幸(42)が「三三七拍子」「サービス」「定年」。3番目・露の棗(なつめ)(31)が「富士山」「花火」「へそ」。4番目・桂三実(28)が「鉄筋コンクリート」「カブトムシ」「洗濯」。5番目・桂小鯛(37)が「赤信号」「バイト」「釜めし」。7番目・笑福亭笑利(37)が「リモコン」「モータープール」「離婚」。大トリの桂あおば(33)が「天気予報」「グルコサミン」「オランダ」。

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2021年9月3日のニュース