「三代目藤間紫」襲名 藤間爽子 舞踊家と女優の二刀流挑む「どちらも秀でていたい」

[ 2021年7月21日 05:30 ]

ポーズを決める藤間爽子(撮影・会津 智海)
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 2月に「三代目藤間紫」を襲名した日本舞踊家で女優の藤間爽子(さわこ、26)が二刀流で注目されている。日本テレビ「ボイス2 110緊急指令室」(土曜後10・00)で民放連続ドラマに初めてレギュラー出演。紫派藤間流の家元と女優業の活動を本格化させている。

 「ボイス2」の役どころは110番通報に対応する新人警官。主演の唐沢寿明(58)や真木よう子(38)らと共演し「私自身もまだ新人。お芝居はもちろん、現場での振る舞いを見て勉強になります」と充実の表情を浮かべた。

 紫派藤間流を立ち上げた初代藤間紫さん(09年死去、享年85)の孫として生まれ、幼少期から師事。早くから素質を認められ、後継者に指名された。22歳の時に「襲名する前に挑戦したい」と女優の道に進み、舞台を中心に活動してきた。

 女優としても活躍した祖母は目標でありライバルでもある。「祖母の経歴を見て、何歳で女優業を始めたんだ、この時に自分の会を開いたんだと知って、それを1年でも超えられるようにと思ってます」と力を込める。

 襲名後は「流派のため、日本舞踊のためにという自覚が芽生えた」という。200人以上の弟子を持つ家元として背筋が伸びた。「日本舞踊家と女優、どちらかが秀でているのではなく、どちらも秀でていたい」。二刀流の道を突き進む。(伊藤 尚平)

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