音楽プロデューサー酒井政利さん死去 85歳 山口百恵、松田聖子ら手がけ レコード業界黄金期の礎築く

[ 2021年7月19日 11:39 ]

酒井政利さん(2014年撮影)
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 山口百恵さん(62)の「いい日旅立ち」や郷ひろみ(65)の「お嫁サンバ」などを手掛けた音楽プロデューサーの酒井政利(さかい・まさとし)さんが16日に心不全のため都内の病院で死去した。85歳。和歌山県出身。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われた。

 5月9日には都内で営まれた音楽関係者の葬儀に参列。普段と変わらない様子で知人らと接していた。関係者によると5月にアレルギーの検査のため入院していたが、容体が急変したという。

 酒井さんは、立大卒業後、1961年に日本コロムビアに入社し、プロデュースした青山和子「愛と死をみつめて」が日本レコード大賞を受賞するなど活躍。

 1968年にCBS・ソニーに入社すると、1969年にカルメン・マキ「時には母のない子のように」を手掛けてミリオンセラーを記録した。またフォーリーブス、キャンディーズ、南沙織さん、郷ひろみ、松田聖子らアイドル黄金期と呼ばれた1970年代から300人以上のアイドルやグループを送り出し、レコード業界黄金期の礎を築いた。

 特に、山口さんについては「いい日旅立ち」「横須賀ストーリー」「プレイバックpart2」「夢先案内人」「秋桜」などを名曲を多数手がけ、1980年には引退コンサートもプロデュースした。

 2005年には音楽業界初の文化庁長官表彰を受賞した。

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2021年7月19日のニュース