野音で“防音”無観客フェス コロナ下でも届けたい 2年ぶり「日比谷音楽祭」

[ 2021年5月30日 05:30 ]

日比谷野外大音楽堂で生配信ライブに臨むKREVA
Photo By 提供写真

 東京・日比谷公園を舞台にした野外フェス「日比谷音楽祭」が29日、無観客開催され生配信された。米セントラルパークで開催されているフリーライブのように「誰もが参加できる、ボーダーレスな音楽祭」を理念に19年に初開催。公園内の各施設で行われるライブが全て無料で楽しめるものとしてスタートしたが、コロナ禍で昨年は中止。今年は無観客に変更となった。

 「野音」の愛称で親しまれる公園内の日比谷野外大音楽堂ではこの日、いきものがかりやLittle Glee Monsterらがパフォーマンス。野音の「名物」とも言われる“音漏れ”を聴こうとして人が集まり密が発生するのを防ぐため、客席に向けたスピーカーは設置せず、音量も半分ほどに下げる“防音”措置を行った。

 野外フェスならではの屋外に響く音をあえて制限してまで音楽の文化を広めようと都心での開催にこだわった。実行委員長を務める音楽プロデューサーの亀田誠治氏(56)は「日比谷公園という公共の場所から発信することがエンタメ界への最高のメッセージになる」と語った。

続きを表示

この記事のフォト

2021年5月30日のニュース