日文研、呉座勇一氏を厳重注意 女性蔑視ツイートで謝罪「研究者として到底容認されない発言」

[ 2021年3月24日 17:12 ]

 国際日本文化研究センターは24日、ツイッターで女性文学者を中傷する投稿をしていた、助教で歴史学者の呉座勇一氏(40)を厳重注意したと発表。「心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 呉座氏は関係者のみが閲覧できるようになっていたツイッターアカウントで、フェミニスト批評などが専門の女性文学者を名指しでおとしめる投稿を長年にわたって繰り返していたことが発覚。その投稿内容が「ミソジニー」(女性や女らしさに対する嫌悪や蔑視を意味する英語)であるなどとしてネットで炎上。来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証を担当していたが、騒動を受けて呉座氏が自ら降板を申し出て、NHKが23日、了承した。

 国際日本文化研究センターは「本センター教員が、私的に利用していたツイッターアカウントにおきまして、他者を傷つけ、研究者として到底容認されない発言を繰り返していたことが判明しました。今回の発言は、多様性を尊重する本センターの方針に著しく背く行為と判断したため、所長および副所長が当該教員に厳重な注意を行い、傷つけられた方々に対し誠実に謝罪するよう厳しく指導いたしました」と報告。

 「本件におきまして、ツイッター上の発言を目にして不快な思いを抱かれた方々、また直接に迷惑をこうむられた関係者の皆さまには、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪。「本センターは、性別・国籍はもとよりいかなる差別も厳しく禁ずる組織であり、今後、引き続き経緯を精査し規則等に照らし適切な対処を行います。併せて教職員の私的利用も含めたSNS利用ガイドラインを早急に公開し教職員に周知徹底し、このような事態が二度と起こらないよう努めてまいります」と説明した。

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2021年3月24日のニュース