豊田真由子氏 “9月入学制”学力差は「ますます開くだけ」「今できる可能なことを」

[ 2020年4月30日 14:31 ]

豊田真由子氏
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 元衆議院議員の豊田真由子氏(45)が30日、フジテレビ「バイキング」(月~金曜前11・55)に出演。新型コロナウイルス感染拡大の影響で休校している全国の学校の9月入学制が議論されていることについて私見を述べた。

 この日、番組では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で臨時休校が続く中、欧米などでは一般的とされる学校の“9月入学制”案が浮上していることを報道。東京都の小池百合子知事など、一部の自治体のトップたちが賛成していることも伝えた。

 しかし、豊田氏は「これはすごく一番深刻な問題にフタをして、課題を先送りにしているに過ぎない」と指摘。「9月に始めれば“学力格差が正せる”っていう理屈も全く違う」とし、「2020年の3月から8月の6カ月間というのは、誰にとっても、全ての子どもたちにとっても2度とない6カ月間」と語った。

 現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響が続く中、海外だけでなく国内でも一部の私立校ではオンライン授業を行っていることに触れ、「課題も出して、チェックしてる。通常と同じレベル(の進行度)ではないにしても、ちゃんと毎日毎日、学習をしている」と話し、「(一部の私学だけ)進んじゃっている」とコメントした。

 そのため、現在、オンラインで授業を受けている生徒と、受けられていない生徒がいることで「(9月始業は)こっちは進んじゃってるから、これを全部なしにして、ここからやらせようって、ますます差が開くだけ」と、休校期間中の差が縮まることはないと説明。

 “9月入学制”を議論するより「今できる可能なことを最大限やることに協力するべき」と、オンライン授業を行うための準備や整備、休校期間中の対策が必要とした上で「(入学や始業を)9月にしたら解決するっていうのは絶対違うと思う」と述べた。

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2020年4月30日のニュース