吉村府知事、緊急事態宣言延長の見通しに「経済駄目にした時の、人の命は誰が守るのか」

[ 2020年4月30日 17:40 ]

大阪市北区の毎日放送社屋
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 大阪府の吉村洋文知事(44)が30日、MBS「おうちにいようよ ちちんぷいぷい&ミント!」(月~金曜後1・55)にリモート出演。緊急事態宣言が1カ月程度延長される見通しについて「ダラダラ延ばすということに、僕は問題意識を持っています」と反応した。

 政府は30日、新型コロナウイルスの感染増加に対応する緊急事態宣言について、期限の5月6日から1カ月程度延長する方向で調整に入った。

 吉村知事は緊急事態宣言の延長について「国の判断だが、僕は5月6日までの1カ月と決めてやりました。本当に府民、国民の皆さんにしんどい状況の中でお願いをしていることがたくさんある。民間の中小、零細事業者の方には休業をお願いしますと役所からお願いした。この1カ月間、みなさんでコロナを抑えようとやってきた中で、(緊急事態宣言の期限)をダラダラ延ばすということに、僕は問題意識を持っています」とコメント。

 「延ばすのだったら、この1カ月はどうだったのか、どういう評価だったのか。今後どうなったら解除されるのか、延ばすのだったら経済の方の補償を取らないのに延ばすのかと。命を守るためだけの措置ということだけでなく、この1カ月間やってきたことの総括が必要だと思う」と主張した。

 「1日で数百人が亡くなられるニューヨークのようになってはいけない」とコロナが怖いウイルスであると強調しながらも「もう一方で考えないといけないのが、経済を殺してしまうと経済によって人の命が失われることがあるということです」といい、「経済を駄目にした時の、人の命は誰が守るんですかという議論があまりされていない。経済の方で命を守るにはどうするのかと代弁する人が少ないと思う」と指摘。

 「僕もそうだし、国会議員もそうですし、給料が減らない立場ですよ。テレビに出ている人も仕事がある立場です。それでは、仕事がない人の意見を代弁するのは誰がやるんですかと。そこを政治が考えないとと思う」と持論を述べた。

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2020年4月30日のニュース