槇原敬之被告保釈 長い顎ひげ、左手薬指には指輪…10秒間頭下げ謝罪「深くおわび」

[ 2020年3月7日 05:30 ]

保釈された槇原被告は報道陣の前で謝罪(撮影・郡司 修)
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 覚せい剤取締法違反(所持)罪などで4日に起訴された歌手槇原敬之(本名・範之)被告(50)が6日、勾留先の警視庁東京湾岸署から保釈された。

 午後7時すぎ、上下グレーのスーツに黒いネクタイ、黒縁眼鏡をかけて正面玄関前に現れた。報道陣を見渡し「このたびは関係者の皆さま、そしてファンの皆さまに多大なご迷惑、ご心配をお掛けしましたことを深くおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。関係者に止められるまで10秒間にわたって頭を下げた。

 集まったファンからは「マッキー頑張れ」「応援してるぞ」などの声がとんだ。槇原被告は関係者に促されて黒いワンボックスカーに乗り込み、同署を後にした。取材陣の「復帰予定は?」などの質問には答えなかった。

 2月13日の逮捕以来、翌14日の送検時も姿を見せていなかった。逮捕前と変わらず長い顎ひげをたくわえていたが、やや頬が痩せた印象。捜査関係者によると、勾留中の槇原被告は元気な様子で、留置場で作曲したとの情報もある。

 保釈保証金は500万円。起訴状によると、槇原被告は18年3、4月、当時住んでいた東京都港区のマンションで覚醒剤と危険ドラッグ「ラッシュ」を、今年2月に渋谷区の自宅でもラッシュを所持したとされる。槇原被告の唾液が付いた覚醒剤の吸引用とみられるガラス製パイプなども押収された。

 槇原被告は薬物の所持を大筋で認める一方で「長い間薬物は使っていない」と供述。警視庁による尿検査の結果も陰性だった。
 99年の覚醒剤事件では懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。今回は再犯となるが、法曹関係者は「前回の判決から20年以上経過しているので、今回も執行猶予付きの判決になるはず」と指摘。初公判は今月下旬から4月中旬の見通しという。

 《前回は姿見せず》槇原被告が前回逮捕、起訴された1999年は、保釈保証金300万円を納付して警視庁本富士署から保釈された。小雨が降る中、複数の関係者が周囲を固め、槇原被告は傘で顔を隠されながらワゴン車の後部座席に乗り込んだ。勾留中の生活態度は良好で、署員に「お世話になりました」と頭を下げた。保釈当日にはコメントを出さず、11月の初公判で入廷する際に「自分には音楽しかない。これからは法律を守って音楽にまい進したい」などと語った。

 《ファン3日連続通った》東京湾岸署の周辺には槇原被告のファンが10人ほど集まった。この日まで3日連続で訪れ、保釈を待ちわびていたという女性は「この目で見届けたかった。20年前の時と違って謝罪もあり、誠実な感じが伝わりました」と涙を流した。

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