海老蔵 十三代目市川團十郎白猿の「初」力説「13人目ということで原点回帰を…」

[ 2020年2月7日 16:11 ]

市川海老蔵改め13代目市川團十郎白猿襲名披露狂言発表会見で、堀越勸玄くん(手前)の肩に手をやり、カメラの方を向く13代目市川團十郎白猿を襲名する市川海老蔵(撮影・木村 揚輔)
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(42)が7日、都内で記者会見し、5月の十三代目市川團十郎白猿(はくえん)襲名披露の概要を発表した。

 團十郎の名跡復活は7年ぶり。「白猿」は五代目團十郎が晩年、鰕蔵と改名した折に用いた俳号。海老蔵は「五代目團十郎も申したように、先人たちにはまだ及ばぬところもある、というような認識の中で付けさせていただいた」と説明。「まだまだ足りないな、先人に追いつけるようにという気持ちを忘れないように」との思いを込めたという。

 「過去に市川團十郎という人は12人いたんですけど。俳名を使った人間も数人いますが名前に、市川團十郎に白猿を付けるのは初めて」と強調。今後の表記に必ず白猿を付けるかどうかについて、「市川を名乗った場合は、團十郎白猿とフルネームで(白猿を)付けますけども、團十郎だけなら團十郎でいいかなと思っています。名字(の市川や白猿)を付けなくても。そのような区分けをしようかな」とした。

 さらに「市川宗家といえども安泰ではない。物事は12時間とか、十二支とか、十二星座とか…12になったら1回、”1”に戻ったりしますよね。13人目ということで原点回帰を含まれている」と力説。

 「市川團十郎は名優も多くございますが、なかなか非業な最期を遂げた人間も多くございます。そういう中で、輪廻から少しでも脱却したいというような気持ちを含めて新しい一歩を踏み出すんだという気持ちもございます」と大名跡に初めて俳号まで付けた理由を明かした。

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