新棋聖の豊島 小学生時代から「天才」、王位戦7番勝負も出場

[ 2018年7月18日 05:30 ]

将棋 棋聖戦最終局 ( 2018年7月17日 )

初の棋聖位に花束と直筆の色紙を手に笑顔を見せる豊島将之八段(撮影・近藤 大暉)
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 新棋聖の豊島は小学生時代から天才との呼び声が高く、藤井聡太七段の前に「5人目の中学生棋士」になる機会が3度あった。半年で2枠を争う三段リーグに当時史上最年少の中学2年後期から参戦し、中3後期は12勝6敗でわずかに届かず。結局は5期を要し、高校2年でプロ入りした。「あの実力では何度やっても無理でした」と笑うが、1期で突破した藤井の13勝5敗と紙一重だった。

 努力家でもある。14年のプロ棋士とコンピューター将棋ソフトによる団体戦、第3回電王戦ではソフトと千局近い練習対局を積み、プロ側唯一の白星を挙げた。谷川浩司九段は「同世代で最初にタイトルを獲ると思っていた。もう言い訳のできない年齢」と辛口エールを送り続けた。4日に開幕した王位戦7番勝負も出場しており、2冠を目指す。

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2018年7月18日のニュース