鶴ひろみさんのお別れの会 声優仲間が弔辞…野沢雅子「ごめんね」

[ 2018年1月14日 05:30 ]

「鶴ひろみを送る会」に設けられた祭壇に本人が好きだった紫をイメージし、約6000本の花が飾られた
Photo By スポニチ

 アニメ「ドラゴンボール」シリーズのブルマ役や「それいけ!アンパンマン」のドキンちゃん役で知られ、昨年11月に大動脈解離のため亡くなった声優の鶴ひろみさん(享年57)のお別れの会が13日、東京・青山葬儀所で営まれた。野沢雅子や中尾隆聖ら声優仲間など関係者400人が参列し、鶴さんをしのんだ。

 会場には鶴さんの好きな色だった紫のトルコキキョウやスイートピーなど6000本が並んだ。祭壇に飾られた鶴さんの写真の両脇にはドキンちゃんとブルマのパネルが立てられ、ドラゴンボールを模したオレンジ色の風船が7個浮かんでいた。

 参列者を代表して弔辞を述べた野沢は「もう何回、何万回呼んでも、答えは返ってこない。(祭壇に)ドラゴンボールが7個そろって、何でもかなえてくれるんだよね。でも今回はだめだった。ごめんね」と涙ながらに語りかけた。

 鶴さんの死去後、野沢は初めて公の場でその深い悲しみを吐露した。「“じゃあね”と別れた後のことだったんです」。都内で乗用車を運転中に亡くなった鶴さんと、その日に会っていたことを告白した。出番のないはずの鶴さんが「ドラゴンボール」の収録スタジオを訪れていた。「出演者の寄せ書きみたいな色紙があって、“今日はサインをしに来たの。最近出ていなくて、出たいんです”と話していた。何もしてあげられなかった私が情けない」と悔やんだ。

 ばいきんまんとして「…アンパンマン」で約30年共演し「ドラゴンボール」にもフリーザ役で出演している中尾は「面倒見がよくてお酒が好きな、男前な方でした。2人で同時にせりふを読むときや、アドリブの時でも、何も言わなくてもこちらに合わせてくれた」と振り返った。

 元々、ドキンちゃんはばいきんまんの相棒という設定だったが「“ばいきんまん、これ持ってきて”というせりふを、いつも“これ持ってきな”と言っていました。ばいきんまんを“パシリ”にするようなキャラは鶴さんが作り上げた」と明かし、しのんだ。

 野沢は「オッス!オラ悟空。ブルマ、そっちでいっぺーいっぺー楽しんでくれよ!」、中尾は「ドキンちゃん!バイバイキーン!」と、それぞれが慣れ親しまれたせりふで別れを告げた。

 ▼主な参列者 戸田恵子、中尾隆聖、野沢雅子、渡辺菜生子、山寺宏一、古川登志夫、古谷徹、かないみか、田中真弓、TARAKO、冨永みーな、堀川りょう、荻野目洋子、村田雄浩(順不同、敬称略)

続きを表示

2018年1月14日のニュース