藤井四段、地元ファン580人の前で勝利!準々決勝は佐藤名人と初対戦へ

[ 2018年1月14日 12:53 ]

朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント1回戦で澤田真吾六段を破った藤井聡太四段
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 将棋の中学生棋士、藤井聡太四段(15)が14日、名古屋市内の東桜会館で行われた朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント1回戦で澤田真吾六段(26)を54手で破った。午後2時からの準々決勝では佐藤天彦名人(29)と対戦。勝てば別ブロックを勝ち上がった羽生善治竜王(47)との公式戦初対局が、来月17日に東京で行われる準決勝で実現する。

 持ち時間各40分という早指し棋戦ということもあり序盤から積極的に攻め込み、わずか1時間20分足らずで勝利を収めた。一昨年10月にプロ棋士になって以降、地元・愛知県内での公式戦対局は今回が初めて。注目度の高さを示すように報道陣17社約70人に加え、公開対局の会場には地元の将棋ファン580人が一目見ようと早朝から駆けつけたが、「なかなかこういう機会はない。対局者として嬉しい」と微笑んだ。

 昼食休憩では午後からの準々決勝に備え、会場近くにある「名古屋やぶそば」(名古屋市東区)の「静岡牧之原産自然薯のとろろざるそば」「遠州一黒軍鶏の鶏天丼」にフルーツ盛りを注文。ボリュームたっぷりの“地元勝負メシ”でエネルギー補給した。

 午後からの佐藤との対局は、8冠の現役タイトル保持者相手の公式戦初対戦で、初勝利を目指すことになる。

 タイトル保持者相手の非公式戦では、昨年4月に放送された「AbemaTV」将棋チャンネルの番組「炎の七番勝負」で羽生竜王(現在は棋聖と2冠、当時は王位・王座・棋聖の3冠を保持)、同12月に「将棋プレミアムフェスin名古屋」の特別公開対局で久保利明王将(42)をそれぞれ破ったことがある。

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