藤井四段が佐藤名人破る 羽生二冠と対戦へ

[ 2018年1月14日 18:45 ]

朝日杯オープン戦本戦準々決勝で佐藤天彦名人(手前)を破り、対局を振り返る藤井聡太四段
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 将棋界最多の29連勝を達成した最年少プロ藤井聡太四段(15)は14日、名古屋市で指された朝日杯オープン戦本戦準々決勝で佐藤天彦名人(29)を破り、ベスト4に進んだ。公式戦でタイトル保持者と初対戦し、見事に勝利を飾った。名人は将棋界で最も伝統あるタイトル。

 準決勝で、第一人者の羽生善治二冠(47)と対戦する。羽生二冠とは公式戦初対局で、非公式戦では1勝1敗となっている。朝日杯は持ち時間各40分の早指し棋戦で、準決勝と決勝は2月17日に東京都内で行われる。

 対局は藤井四段の先手番。「横歩取り」の戦型から中盤以降にリードを奪い、その後も緩むことなく押し切った。

 タイトル戦以外の一般棋戦優勝の最年少記録は加藤一二三・九段(78)が1955年に六・五・四段戦(現在は終了)で達成した15歳10カ月。藤井四段が朝日杯で優勝すれば、15歳6カ月の新記録となる。

 佐藤名人は2016年、初タイトルの名人を奪取し、17年に初防衛を果たした。

 藤井四段は14日の朝日杯本戦1回戦で澤田真吾六段(26)を破り、準々決勝に進んでいた。藤井四段にとって地元愛知県で初の公式戦は、公開対局で行われた。

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