紅白、ソロ歌手選出増えた意図 「歌を聴かせる」以外に…

[ 2017年11月17日 10:20 ]

NHK紅白歌合戦 出場歌手発表

「第68回NHK紅白歌合戦」出場歌手発表会に出席した初出場の面々
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 【記者の目】近年、出場枠争いが熾烈(しれつ)なのが白組で、ここ10年で優勝7回と結果にも結びついている。今年も新顔6組が選ばれ、7組が入れ替わった。

 印象的だったのは、V6やRADWIMPS、AAAらのグループが6組も漏れたのに対し、ソロ歌手が3人初選出されたこと。グループ全盛期が続く音楽界で息を吹き返しているソロシンガーが紅白でも躍動する。

 初顔以上に番組側の狙いが反映される「復活組」も紅、白組全体で倉木麻衣、Superfly、松たか子、平井堅と4人全員がソロ。ただ、その真の狙いは「歌を聴かせる紅白」にすることではなさそうだ。

 今年はNHKコント番組「LIFE!」の中心人物、内村光良が総合司会に起用された。アイドルグループを巻き込んだコントや企画で出演し続け、老若男女を楽しませる演出を繰り広げるだろう。

 最近は、メンバーが多数いるグループやバンドがステージ上をにぎわせる傾向にあったが、今年はコントなどの演出がそれに代わる見込み。そのため出場枠はグループに偏重せず、バランスを取ったのだろう。 (音楽担当・飯尾 史彦)

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