「クリスマスの約束」小田和正 古希の“夢”明かす「1曲、2曲でも好きと思える曲を」

[ 2017年11月17日 15:00 ]

千葉ポートアリーナで年末恒例「クリスマスの約束2017」を収録した小田和正(C)TBS
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 シンガー・ソングライターの小田和正(70)が16日、千葉市中央区の千葉ポートアリーナで年末恒例のTBS「クリスマスの約束2017」(12月25日後11・40〜深夜1・25)を収録した。2001年にスタートし、今年17回目を数える冬の風物詩。小田は今年9月に70歳の誕生日を迎えてから初の“クリ約”。観客は70歳にして衰えを知らぬ小田のハイトーンボイスや豪華アーティストとのコラボレーションに酔いしれた。

 15年は横浜赤レンガ倉庫1号館、16年は赤坂BLITZと約400人収容のライブハウスが会場だったが、今回は小田の古希を盛大に祝おうと千葉ポートアリーナで初開催。応募約4万通を超える延べ約10万人の中から選ばれた約3000人が集まった。小田は「これ(会場が)広いからさ、お客さん来るのかなぁとか思ったりして」と気をもんだようだが、客席を見渡し「ありがとうございます」と全国各地から駆け付けたファンに感謝した。

 ゲストは「アーティスト同士がお互いを認め、愛し、尊敬する」という共通の思いで「委員会バンド」を組むスキマスイッチの大橋卓弥(39)常田真太郎(39)スターダストレビューの根本要(60)いきものがかり・水野良樹(34)に、松たか子(40)JUJU(41)TRICERATOPSの和田唱(41)と常連が勢揃い。シンガー・ソングライターの熊木杏里(35)が初参加した。

 中盤、「委員会バンド」が登場。古稀を迎えた小田に対し、根本は「小田さんは今後のミュージシャンのサンプルというか、人体実験の状態に入ってきまして。小田さんの声帯をちゃんと保存していこうと。できれば、そこからクローンを作って、小田和正2世、3世を」と冗談めかして提案。小田は「余計なお世話」と笑って返した。

 小田は後輩たちに夢や野望があるのか質問。自身は「自分で『ああ、この曲、好きだなぁ』と思えるような曲を1曲、2曲でも、残り、できたらいいなぁと。今までに『自分で、この曲は好きだな』というのはあるけど、やっぱりここへ来て、好きな曲って、そうできないから。「この曲、好きだなぁ』って、72(歳)ぐらいになってさ、『いい曲、書けたな』と思ったら、みんなの前で歌ってみたいと思う」と明かした。小田の尽きることのない音楽への情熱に、新曲やライブを待ち望む観客からは大きな拍手が沸き起こった。

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