テレ東選挙特番 池上彰氏“秘密兵器”はブラック池上の「政界“悪魔の辞典”」

[ 2017年10月22日 14:00 ]

選挙特番「池上彰の総選挙ライブ」の“秘密兵器”は「「政界“悪魔の辞典”」。ブラック池上(右)が登場する(C)テレビ東京
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 ジャーナリストの池上彰氏(67)がメインキャスターを務めるテレビ東京の衆院選特番「池上彰の総選挙ライブ」(22日後7・50)で、今月19日の取材会時に“秘密兵器”としていた新企画が同氏が編み出した「政界“悪魔の辞典”」だと明らかになった。皮肉やブラックユーモアあふれる政界用語解説。「候補者の細かすぎるプロフィール」に続く仕掛けで、各局の選挙特番で視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)トップを狙う。

 池上氏は19日、番組パートナーの同局・大江麻理子アナウンサー(38)らと会見した。同局の選挙特番は「池上彰の○○選ライブ」として定着し、視聴率も最近3回の総選挙は民放1位。池上氏は「ここ何回か、他局に追われる立場になっていて、テレビ東京が開発したさまざまな企画が他局に非常に参考にされまして…。スタッフ一同といろいろと議論してきて、あるものを開発しましたが、企業秘密です」と“秘密兵器”の存在を語っていた。

 新企画は、その名も「政界“悪魔の辞典”」。鋭く、時に皮肉たっぷりな池上節を活かし、政界のさまざまな事柄を「辞典」のように解説。そこには、いつもより意地悪そうな「ブラック池上」が登場。そのイラストも公開された。

 「悪魔の辞典」は1911年に発表された米ジャーナリスト、アンブローズ・ビアスの書籍。「恋愛:一時的の精神異常だが、結婚するか、あるいは、この病気の原因になった影響力から患者を遠ざけるかすれば、簡単に直る」など風刺とブラックユーモアに富む辞典。芥川龍之介の「侏儒の言葉」にも大きな影響を与えた。

 今回は、例えば「選挙ポスター:勝敗を左右する重要なアイテム。修正し過ぎると“別人”に…」「みそぎ:不祥事を起こしても、選挙で勝てばチャラになる」などと、生放送中に登場。

 テレビ東京報道局の小林洋達プロデューサーは「『政界“悪魔の辞典”』は池上さんが考案し、一言一句にまでこだわって監修した辞典です。今回は番組の至る所で、この辞典が登場し、他ではあまりお目にかかれない池上さんの“ブラックユーモア”が炸裂します。“悪魔の辞典”による政界用語の“新解釈”には、思わず吹き出してしまうものや、妙に納得してしまうものなどバラエティー豊かで、政治をより身近に感じられる内容になっていると確信しています。番組のどこで飛び出すか、お楽しみに!」とアピールしている。

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2017年10月22日のニュース