吉永小百合、引退後はおにぎり屋!?主演映画で“プロの技”披露

[ 2017年5月17日 05:30 ]

慣れた手つきでおにぎりを握る吉永小百合
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 吉永小百合(72)の120本目の出演映画「北の桜守」(監督滝田洋二郎)の撮影が快調だ。初共演となる次男役の堺雅人(43)が「芝居しながら見入っちゃう」と相好を崩せば、嫁役の篠原涼子(43)も「毛穴がない」と肌の美しさに脱帽。吉永が塩むすびを握るシーンが公開されたが、「引退後はおにぎり屋さんもいいかな」と軽口も飛び出した。

 「これだよ、これ!」

 堺扮する修二郎の大声が響き渡った。東京都練馬区の東映撮影所内に作られた一軒家のセット。母親・てつ(吉永)が握った塩むすびを口にして声のトーンが一段も二段も上がった。

 米国で成功し、ホットドッグ店の日本社長として1971年の札幌に帰国した修二郎夫妻。同居を始めた母が裏庭でしちりんに火をおこして釜で米を炊き始めたから大変。近隣から苦情が出る場面と、てつが握ったおにぎりを食べた修二郎が新商品のヒントを得るシーンがカメラに収められた。

 かつて網走で細々と食堂を開いていたという設定もあり、吉永はおにぎりの握り方一つにもリアルさを求めた。服部栄養専門学校で日本料理を教える一枚田清行さん(49)の指導を受けて家で猛特訓。150個以上を握ってから撮影に臨んだ。「子供の頃はお汁粉屋さんになりたかったけど、今は引退後はおにぎり屋さんでもいいかな?と思う」と話して笑わせた。

 そんな吉永に堺と篠原も刺激を受ける毎日。堺は「母と妻、幸せな板挟みです」と笑顔。帰国子女の設定で最初はぎくしゃくする篠原も「とてもおきれいで毛穴がない。生まれ変わったら一日でいいから、こうなってみたい」と話した。

 樺太(現サハリン)から引き揚げてきた江蓮てつの波乱の生涯を描く物語。吉永は「戦後、こういう苦しみを抱えながら生きてきた人たちがいた。そんな人たちのことをこの映画で思っていただけたら」と訴えた。滝田監督も「丁寧に大胆に見つめて、僕なりの吉永作品にしたい」と意欲。6月からは北海道ロケがスタートするが、吉永は「水温11度の海に入ったり、危険な場所を登ったりする場面もあるので、重さ25キロのバーベルを持って鍛えています」と明かした。来年3月公開。

 ≪母の日プレゼントに感謝≫撮影風景が公開されたのは「母の日」の14日。日本生命保険が実施した「母親にしたい著名人」アンケートで1位に輝いた吉永には堺と篠原からカーネーションがプレゼントされるサプライズもあった。「この仕事をやっていて良かった」と吉永も感激しきり。

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