ロック座ママ宛に勝新手紙…死の3カ月前 額縁に入れ自宅に飾る

[ 2017年5月1日 06:40 ]

勝新太郎さん
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 4月28日に胃がんのため90歳で亡くなった斎藤智恵子さんの長男でロック座会長の恒久氏(69)が30日、97年に下咽頭がんで亡くなった勝新太郎さん(享年65)が、病床で智恵子さんに宛てた手紙を書いていたことを明かした。

 勝さんが亡くなる約3カ月前に、智恵子さんが入院先を訪ねた際に手渡したもの。勝さんは喉のがんで話すことができなかった。そんな状態でも言葉を贈られたことに智恵子さんはとても喜び、勝さんが亡くなった後は、手紙を額縁に入れて、ロック座内にあった自宅に飾っていたという。

 手紙には「しゃべれないので失礼します しゃべれるだけ幸せだね とにかくしゃべれるようにがんばります 本當に失礼ばっかりしてすいません」と書かれていた。智恵子さんは「遺言のようなものだ」と大切にし、「いつか公開できたら」と話していたという。

 智恵子さんが「勝プロ」の資金援助をしたことがきっかけで交流を持つようになった。実直な人柄の勝さんをとてもかわいがり、智恵子さんを「ママ」と呼んで慕っていたタレントのビートたけし(70)が「勝さんはいいなあ」とこぼすほどだったという。

 恒久氏は「勝さんは母が援助したお金の返済を最後まで諦めていなかった」と振り返る。90年には高額契約を結んだCMが放送されたが、翌日にハワイで下着にマリフアナとコカインを入れていたとして逮捕されたため、1日でお蔵入りになった。「(返済の)チャンスがきたと言っていたんだけど」と苦笑いで振り返った。

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