仕事復帰の願いも…かまやつさん、渡瀬さん 大物芸能人相次ぎ力尽く

[ 2017年4月9日 14:40 ]

かまやつひろしさん(左)と渡瀬恒彦さん
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 桜前線が日本列島を北上中で春の訪れを実感する季節になりましたが、一方で花散らしの嵐も吹き荒れています。今年の“トレンド”ともいうべき人気芸能人の引退が続いたほか、大物芸能人が他界する悲しい別れもありました。今回もデスク、記者、事情通が熱いトークを展開します。

 ワイドデスク 3月、大物芸能人が相次いで亡くなった。ミュージシャンのかまやつひろしさんが1日に78歳で他界し、14日には俳優の渡瀬恒彦さんが、胆のうがんのため72歳で死去した。いずれもスポニチがスクープしたね。

 スポニチ本紙デスク お2人とも仕事復帰を目指して闘病中だった。体調を崩しているとの情報で取材を進めた結果のスクープ。我々も訃報に驚き、悲しかった。

 ワイドデスク 渡瀬さんはいつでも読めるようにと、病室にもドラマの台本を置いていた。その気持ちを痛いほど分かる俳優仲間らから現在、しのぶ会を開きたいとの声が上がっている。かまやつさんの所属したスパイダースの元メンバーら音楽仲間による「スパイダース葬」も近々開かれるみたい。

 リポーター 功績の大きかった2人だけに、盛大な会になりそうだね。

 週刊誌記者 かまやつさんは昨年9月に肝臓がんが見つかったことを明かしていた。同12月にはステージに飛び入りしたり、元気な姿を見せていたのに…。

 本紙デスク 実は、肝臓がんを公表する1年前の15年9月、膵臓(すいぞう)がんで手術を受けていたんだ。

 リポーター 死因は肝臓がんではなかったですね。

 本紙デスク 膵臓がんはリンパに近く、極めて転移の可能性が高い。本人は強い気持ちで回復を目指していたが、病状はかなり深刻だった。

 ワイドデスク 数日前に奥さんもがんで亡くなっていたんだってね。

 週刊誌記者 ショックを考慮して、かまやつさんは訃報を知らされず、愛妻を亡くしたことを知らずに旅立った。

 本紙デスク おしどり夫婦として有名だった。先にがんが見つかったのは奥さんで、かまやつさんは付きっきりで看病したり、周囲に「いいがんの病院はないの」と聞き回ったりしていたそう。

 リポーター グループサウンズ「ザ・スパイダース」の盟友だった堺正章(70)も先月3日に会見。取材したが、悲痛な顔が印象的だった。

 ワイドデスク スパイダースから、半世紀以上の付き合いだからね。

 週刊誌記者 渡瀬さんは15年夏にがんが見つかり5カ月闘病に専念。その後、仕事復帰を果たしていたのだが…。

 リポーター 男気で知られていた。「芸能界最強伝説」もあったんだよね。

 本紙デスク 「生意気盛りの俳優を撮影所の駐車場に呼び出してボコボコにした」「米兵3人を1人で撃退した」などあったが、真偽は誰も分からないみたい(笑い)。事実なのは、優しさあふれる人柄で多くの俳優が慕ったこと。本当に惜しまれる。

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2017年4月9日のニュース