歴史好きラッパーと佐賀県がコラボ、維新150年へ楽曲で情報発信

[ 2017年3月29日 15:32 ]

「The SAGA Continues...」に参加した(左から)KEN THE 390、KOHEI JAPAN、DEJI、K DUB SHINE
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 KEN THE 390やK DUB SHINEらラッパーと佐賀県がコラボし誕生した楽曲「The SAGA Continues...」が注目を集めている。佐賀県の情報発信による地方創生プロジェクト「サガプライズ!」の一環で、2018年の明治維新150年に向け歴史好きラッパーが維新期の佐賀藩の歴史を楽曲にした。

 明治維新において活躍した「薩長土肥」の「肥」とは肥前(佐賀藩)を表し、佐賀藩は大胆な教育改革よる人材育成と、最先端の科学技術導入により鉄製大砲の製造に成功させたことから当時の日本国内において圧倒的な影響力を持っていた。楽曲は、藩をけん引した第10代藩主鍋島直正のリーダーシップと世界を見る広い視野をテーマにしている。

 参加アーティストのKEN THE 390、KOHEI JAPAN、DEJIの3人は、佐賀藩出身の大隈重信が創立した早大のソウルミュージック研究会「GALAXY」のOB。また、K DUB SHINEは佐賀藩主の流れをくむ鍋島家の邸宅があった渋谷区立松濤中学校のOBという、佐賀藩に縁のある4人のマイクリレー。また、ミュージックビデオに出演する鍋島直正役には武田真治が扮し、佐賀城で侍姿、筋肉美、サックスを披露した。

 KEN THE 390は楽曲公開にあたり「参加MC陣皆で、佐賀県の方から歴史や幕末の話を詳しく聞かせていただいたのも、とても楽しかった」、KOHEI JAPANは「『薩長土肥』の『肥』つまり肥前佐賀藩は何をやっていたのかと問われると意外に答えられなかったりして。じゃあその答えは?この曲を聴けば分かるはずです」、DEJIは「佐賀出身者として歴史に触れることが出来て、また、楽曲で憧れの先輩方と共演することが出来て、こんなに嬉しいことはありません」、K DUB SHINEは「佐賀県だけじゃなくて、九州、日本全国でこの曲みたいな試みが増えていてラップをやってきて良かったなと思います」と話し、武田も「僕自身は北海道出身ではありますが、明治維新後、蝦夷地開拓に積極的に取り組み、今の北海道の礎を築いてくれた鍋島直正は道民にとっても英雄であり、鍋島直正役で今回の撮影に参加できたことはとても感慨深いものでした」とコメントを寄せている。

 楽曲は今月22日に公開され、「意外なほどかっこいい」「佐賀に行きたくなった」などの声が上がっている。

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