フジ改編は「若年層」を意識 深夜帯に新バラエティー続々投入

[ 2017年3月6日 14:23 ]

フジテレビ本社
Photo By スポニチ

 フジテレビが6日、都内のホテルで4月改編記者発表を開催した。宮道治朗編成局次長はバラエティーの編成について「ゴールデンタイムと午後10時以降は戦略をはっきり分けてやっていく」と明言。「ゴールデンはお子さんからお年寄りまでオールファミリーで楽しんでいただける番組になる。GP帯(午後7時から同11時)の視聴率は苦戦しているが、ここで底上げを図っていきたい。午後10時台以降は若年層をメインターゲットに、そこからファン層を広げていきたい」と力を込め、“若年層”を意識した改編であることをうかがわせた。

 全日は6・5%を2011年10月以来となる一桁の改編率となったが、11時以降の深夜帯には数々の新バラエティーが登場する。土曜午後7時から放送中の「超ウケる!爆笑キャラパレード」は金曜午後11時半に移動し、タイトルを「ネタパレ」と改め、スタートする。「ウッチャンナンチャン」の南原清隆(52)、陣内智則(43)、「NEWS」増田貴久(30)が引き続き出演する。

 宮道編成局次長は「再チャレンジすることになる」という今回の変更について「この番組は私自身、大変思いが強い。王道のバラエティーがなかなな視聴率が取りづらい状況で、19時台で戦ってきたが、意義のあるチャレンジができてきたと自負している。しかし、世帯視聴率の面では苦戦しているので、改めて枠を移動して、本来の番組がすべての癖を取り払って、やるべきすべてのことを若年層をターゲットに100%振り切っていきたい」とコメントした。

 「ナインティナイン」の岡村隆史(46)でレギュラーゲストとして出演する「新しい波24」(月曜深夜0・25)は同局の人気バラエティー「めちゃ×2イケてるッ!」や「はねるのトびら」などを生み出した番組の新シリーズ。宮道編成局次長は同シリーズについて「8年毎にお笑いのムーブメントが来るお笑い8年周期説に基づいて続けている」と説明。「今回も新しい芸人さん、若いディレクターたちも番組で育成したい」と話した。

 昨年10月、今年1月に特番として放送された「もろもろのハナシ」(4月12日スタート、水曜深夜0・45)のレギュラー化が決定。バナナマン、おぎやはぎ、オードリーの3組が繰り広げるトークバラエティー。宮道編成局次長は「自称ヤング3と言われる3組。次世代のGP帯を担う王道バラエティーに成長できればと、大きな話題を振りまいていきたい」と期待を込めた。

 そのほか、HKT48の指原莉乃(24)がMCを務める「SML(仮)」(日曜深夜1・25)、「セブンルール(仮)」(火曜後11・00)が始まるほか、「Lovemusic」は日曜深夜0時30分に放送時間を移動し、枠も拡大して放送することになる。

 宮道編成局次長は「(フジテレビは)もともと若年層がメインターゲットだったが、その層の皆さんがネットを含め、他のメディアに分散している。王道バラエティーが数字が取りづらい状況になっている」と苦戦する状況を分析しながらも「絶対に諦めてはダメ。今後、5年、10年のタイムテーブルのあり方を見据えて、深い時間帯を使って、テレビ局がテレビタレント、お笑い芸人さん、我々の文化が再び盛り上がるための一端を担いたい。深夜でしっかりと内容面でも人材面でもメッセージをお届けしたい。世帯視聴率だけではない、内容、若い人たちの需要に対してしっかりと諦めずにやっていく」と話した。

続きを表示

2017年3月6日のニュース