月9ブランド復活なるか 勝負作の「貴族探偵」 フジ幹部「命がけで」

[ 2017年3月6日 13:30 ]

フジテレビ本社
Photo By スポニチ

 フジテレビが6日、都内のホテルで4月改編記者発表を開催。この4月に看板ドラマ枠「月9」の30周年を飾る作品として放送される「嵐」の相葉雅紀(34)主演の「貴族探偵」(4月17日スタート、月曜後9・00)について並々ならぬ意気込みが語られた。

 1987年4月からドラマ枠となった月9は「東京ラブストーリー」や「HERO」など社会現象になる作品を数多く生み出してきたが、同枠最低視聴率を更新している放送中の「突然ですが、明日結婚します」をはじめ、近年は不調が続いている。

 「貴族探偵」は麻耶雄嵩(ゆたか)氏の同名推理小説が原作で、年齢も家族も住所も本名も不明という謎の青年が主人公。「雑事(推理)は使用人に任せる」と言い放ち、執事やメイドたちに推理をさせて自分は遊びに興じながら事件を解決に導いていく物語。相葉が15年に主演した同枠の「ようこそ、わが家へ」で脚本を担当した黒岩勉氏や演出の中江功氏らが再集結した。相葉以外にもキャストはまさに豪華。主人公と推理対決する新米探偵役の武井咲(23)、執事役の松重豊(54)、メイド役の中山美穂(47)をはじめ、仲間由紀恵(37)、生瀬勝久(56)、井川遥(40)、滝藤賢一(40)などが名を連ねる。

 同局の宮道治朗編成局次長は「かなりキャストが豪華であることはわかると思う。原作自体もかなり話題の作品。30周年ということはあるが、改めて月9ブランドの向上を並々ならぬ思いを込めて、気合を込めて、プロデューサー以下現場の人間は取り組んでいます。かなり素晴らしい作品になると思う」と仕上がりに自信を見せた。

 「どうしても若年層の視聴者の皆さんがテレビ以外に分散してしまっている状況がある。比較的、恋愛もの中心としたトライをしてきたので、どうしても若年層は散ってしまう傾向はある。ただ、配信の再生数などは今回の作品(突然ですが、明日結婚します)も新しい記録も出ています。諸々の本質を見誤らないようにしないといけないと同時に、世帯視聴率も大事」と取り巻く環境を分析した宮道編成局次長。「(貴族探偵は)ラブコメ一辺倒ではなく、幅広く楽しんでもらえると思う。ここで、起死回生を図りたい。出演者の顔ぶれは、月9らしいキラキラした、若年層に深く刺さる月9にもなっていると思う。ここでブレないように辛抱してやっていかないと、月9ブランドの再生も難しいと思う。何とか踏ん張って頑張っていきたい」と月9ブランドの再生への強い思いをにじませた。

 宮道編成局次長から「命がけで楽しいドラマを作りたい」と意気込んでいることを明かされた羽鳥健一プロデューサーも「丹精込めて誠心誠意、一所懸命頑張ります」と力を込めた。

続きを表示

2017年3月6日のニュース