清水翔太 地元で全国ツアーファイナル、1万人ファンと涙の合唱

[ 2015年9月21日 21:40 ]

念願の大阪城ホール公演を行った清水翔太

 シンガー・ソングライターの清水翔太(26)が21日、全国ツアーの最終公演を地元・大阪城ホールで行い、ファン1万人との大合唱に感激の涙を流した。

 近くのボーカルスクールに通い、大阪城公園で路上ライブ「城天」に参加していた十数年前から夢見た“西のライブの聖地”での初の単独ライブ。場内をじっくり見渡し、「ここが俺が憧れ続けた“城ホール”か、でけぇな!」と感激し、「僕にとっても、みんなにとっても忘れられない1日にするから、任せて!」と宣言した。

 あまり緊張しないという清水が、この日ばかりは様子が違った。「前夜も1時に寝たけど、2時間おきに目が覚めた」と吐露し、「ナチュラルにやりたいけど、さすがに緊張するんだろうなあ」とポツリ。同ホールでスティービー・ワンダーやマライア・キャリーらのライブを見ては、「ひと目でいいからステージ側からの眺めが見たい。1フレーズでいいから歌ってみたい」と強く願ってきた場所だけに、念願叶った今公演にかける思いは格別だった。

 「大阪~っ!ただいま~っ!」と元気よく登場し、「おかえり~!」の大歓声に迎えられたが、ドリンクを持った際に「手が震えてる」と苦笑い。だが家族も見守る中、10月28日発売の新曲「花束のかわりにメロディーを」など全20曲を力強く歌った。新曲はNHKドラマ10「デザイナーベイビー」の主題歌に選ばれ、「もしや国民的歌手の域に爪の先だけでも入れたのでは?」と笑い、胸を張った。また「HY」の仲宗根泉(31)らもシークレットゲストで登場し、華を添えた。

 3度にわたるアンコールの最後の曲には、故郷への思いを綴った2008年のデビュー曲「HOME」を選んだ。スポニチには、「HOMEは当時、凄く苦しい気持ちで書いた曲。自分が一番リラックスできる場所を飛び出して、歌手として東京に戦いに行くのは本当に恐かった」と告白。「勉強もスポーツもできない僕には音楽しかなくて、全力でやってきた結果、こんな大舞台に立てた。その姿を地元・大阪の人に見てもらいたかった。刺激や勇気を感じてくれる人がいたら」と、特別な思いを込めたまさに“ホーム”で“ホーム”のために涙で熱唱。ファンとの大合唱で、「ごめん、めっちゃ泣いちゃった」と照れ笑いした。

 スポニチの取材に、デビュー7年を振り返り「人間・清水翔太は随分と東京に染まった」と笑い、「感性とかは東京にいることで洗練される」と告白。だが、「大阪で培ったアーティストとしての信念や根本は変わらない。メードイン河内です」と、自身の根幹に流れ続ける“浪速の血”をアピールしていた。

 今年、初のベスト盤「ALL SINGLES BEST」を発売し、「とりあえずこれまでのキャリアの集大成」と位置づけた同ツアー。日本武道館など全国全20カ所21公演を実施し、最終日は1万人を動員した。

続きを表示

2015年9月21日のニュース