ホウ・シャオシェン監督 忽那汐里の成長に驚嘆「ヘプバーンみたい」

[ 2015年8月3日 17:19 ]

映画「黒衣の刺客」で来日会見したホウ・シャオシェン監督と出演の忽那汐里

 今年のカンヌ映画祭で監督賞に輝いた「黒衣の刺客」(9月12日公開)の台湾のホウ・シャオシェン監督(68)が来日し3日、出演した女優・忽那汐里(22)とともに都内で会見した。

 ホウ監督にとっては8年ぶりの新作で、初の武きょうもの。「カンヌでの反応が分からなかったが、皆が私のことを覚えてくれていて、しかも受賞することができてうれしかった」と7度目のコンペ出品での戴冠を喜んだ。

 忽那は、スー・チー(39)演じる主人公の刺客を救う日本人青年役の妻夫木聡(34)の回想で登場する妻という役どころ。撮影は5年ほど前で、「上野の小さな喫茶店で初めてお会いして、作品の具体的な話はなかったけれど、参加できたらという思いだけでした。役を頂けてとにかく光栄だったし、いい経験をさせていただきました」と振り返った。

 それ以来の再会となったホウ監督は、「大人になって、きれいになっていてビックリした。オードリー・ヘプバーンのようだ」と成長に目を細めた。忽那は照れながらも、「撮影が終わった後は、どこまで進んでいるかも分からなかった。公開が待ち遠しかったし、まっさらの状態で見ることができた。研ぎ澄まされたシンの強いメッセージもあるので、今の時代の日本の方に少しでも理解してもらいたい」と強調していた。

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